男性は手や指のケアをした方がいい事実
女性学の神様と言われる作家の櫻井秀勲氏は、女性視点からの著作も多く、私が今で言う婚活(つまり、見合い)をしていたときに、大変参考にした方です。
※今も、齢90歳超の社長兼現役の作家として活動されています。著作は200冊にも及びますが、私は、少なくとも、50冊超は読んでいます。
その著作群の中で、女性は男性の手や指をよく見ており、手や指がキレイだと結構モテるという記述が頻繁に出てきました。
顔の作りは、なかなかどうしようもないのですが、手をよく洗い、爪が伸びる前に切り、指のささくれなどは手入れし、ハンドクリームをマメに塗る…くらいは、-そんなにお金もかけずに-すぐできるなと思い、以来、そんな習慣を持つようにしています。
こんなやろうと思えば誰でもできる習慣も、やろうとしない人は、何だかもったいないですね。
「いいこと聞いたら、すぐ実行。ほんとにすぐだぜ。」(斎藤一人)
動物行動学研究家と名乗る京都大学理学部出身の竹内久美子氏は、動物行動学の視点から、性差についての著作が多い方で、その著作の中で、たびたび女性が男性の手や指をよく見るということを記述しています。
「私は男性の指にこだわる。顔がいまいちであったとしても、指がきれいだと、顔が帳消しになるほど指が好きであり、ふとした指の動きにハッとして、セクシーさを感ずることもある。顔やスタイル、声のよさとかに惹かれるのはおかしくない。でも、指にこんなにも関心があるという自分は変態ではなかろうか? そう悩み続けたが、大学に入っていわゆるガールズトークをしていてわかったのは、指に惹かれる女がとても多いということだった。」(『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』WAC刊)
氏によると、氏の疑念が氷解したのは、1990年代の半ば、J・T・マニング氏の指比の研究論文を読んだことによるとのことです。
「指比とは薬指の長さに対する人差し指の長さの比で、これが小さい、つまり薬指が相対的に長いほど、胎児期に、男性ホルモンの代表格であるテストステロンのレヴェルが高かった証拠となる。そしてその指比の論文のなかにHox遺伝子なるものが登場した。」
Hox遺伝子は人間らしい身体をつくる現場監督のような働きをしている遺伝子で、何種類かあるが、そのうちの大きな番号が振られている遺伝子は、胴体の末端部を担当しているとのことであり、生殖器や指は共通の現場監督が担当していることとなります。
現場監督が同じならば、できあがり具合も同じようになるはずで、したがって、女性は男の指に惹かれ、ときにセクシーに感ずるのだと言います。
このような動物行動学の知識がなくとも、動物は本能的に“遺伝子の見破り”を行っており、いや、むしろ、見破る能力がないと、動物として成り立たないというくらい重要な能力だとの指摘でした。
遺伝子の見破りの能力は遺伝子にかかる淘汰によって進化してくるからだと言います。
前掲書から趣旨も含め、大幅な引用をしてしまいましたが、女性が男性の手や指を見る目というのは、単なる感覚だけではなく、遺伝子の進化に伴うものであるという指摘は、何だか結構びっくりする内容です。
となると、男性は、女性にモテたいと思うのならば、顔やファッションに気を遣うのも大変素晴らしいですが、それに加えて、手や指に気を遣うのも、コストパフォーマンス的な面も考慮すると、なかなかグーではないかと思います。
周りの男性を見ていると、手や指や爪が汚い人が相当数いるのです(^^;)。
簡単なケアで何とかなるのですから、ちゃっちゃっと、毎日、ケアしましょうよ☆彡。