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大学受験本試験を受けさせるという方針

 私が受けた共通一次テストから、大学入試センター試験に変わり、それも、昨年度から大学入学共通テストに変わっています。

 大学入試は、厳冬期に行われ、寒い中、大変だなと思いますが、自分の力を出し切って、頑張って欲しいなと思います。

 大学入試を推薦などではなく、本試験で受験する場合、その一日で、人生が決まってしまうほどのインパクトがあります。

 日露戦争のときの日本海海戦における秋山真之さねゆきによるZ旗の信号文「皇国ノ興廃コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」くらいの努力がいる訳です。
 ※日本海海戦出撃の際の報告電報の一節である「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」と同じくらい有名な文言です。

 まさに、その一日に人生がかかっているかもしれない一戦なんです。
 ※残念ながらと言うべきでしょうが、大学卒業とそうでない人生とは、人生行路が全く違ってくるのは事実です。

 大学設立数や入学定員が増え、大学に行きやすくなり、また、高校卒業予定者人口も減る中、大学側は、入学者を確保すべく、推薦入学などを増やしています。

 推薦入学など簡易な方法で入学者を選抜する方法は、入学予定者にとって安心で、楽ですから、今や私立大学などでは、定員の半分にすらなっていると言います。

 つまり、大学側と学生側の利害が一致した上での推薦入学な訳です。

 推薦入学は、高校での成績が考慮されるはずですが、どうしたって、チャレンジングなレベルの大学には行けません。

 安全圏の大学、つまり、本来、本試験で受験すれば、もっとランクのいい大学に行けるかもしれないのに、それより下位の大学に行くことになるのではないかと思われます。

 それでも、安心を買うという意識なんでしょうが、何だかもったいないですね。

 第一、大学受験に備えてくらいの強い動機がなければ、真面目に勉強なんてしないでしょって、思います。間違っていますか。

 推薦入学の学生は、そのチャンスをみすみす逃しているのです。

 推薦入学に関しては、親の意向もあると思います。

 人によっては、大学付属の中・高に入学させて、エスカレーター式に、大学まで行かせるというのもあります。

 私は、どうして高いお金をかけてまで、勉強したくなくなるような選択肢を取るのか、本当にもったいないなと思います。

 私の子は、大学受験を本試験で受けさせています。

 いずれも大学付属でない幼稚園受験、中学受験と来て、大学受験ですから、受験の経験値はやや高めかもしれません。

 本試験を受験すると、金融で言うところの「リスク・プレミアム」(リスクのある資産の期待収益率から無リスク資産の収益率を引いた差のこと)が存在するはずで、推薦入試などの無リスク入学より、よりランクの高い学校に行ける可能性が高まるはずなんです。

 また、子どもには、チャレンジの上、何かを勝ち取る経験をして欲しかったんですね。

 少々、厳しい目や痛い目に遭ってもいいから、闘って勝ち取る経験をしてみると、その後の人生において、常に守り一辺倒ではない生き方になると踏んでいるからです。

 子どもは、数年前に、チャレンジの末、自分の身の丈に合った(よりちょっといいかも)大学に合格し、通っています。

 親が決めたのではなく、自分の力で勝ち取った大学ですから、大切に通っているようです。こういうのって、大事ですよね(^_^)v。

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