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内向的・攻撃的にならず、利他の精神で
「ネガティブな性格」というと、聞こえが悪いのですが、そのネガティブな性格(否定的な性質)には、そのベクトルが内に向くか、外に向くかで、人間の性格は、だいぶ様相が異なると言われます。
内に向くとは、ネガティブな面が自分自身に向けられるという意味で、内向的な性質のことです。
極端になると、引きこもってしまうような性質のことを言います。
外に向くとは、ネガティブな面が自分自身にではなく、他者に向くという意味で、攻撃的な性質のことです。
極端になると、他者への攻撃性が高まり、暴言や暴力沙汰につながったりします。
ネガティブな性格は、そのベクトルが内に向いても、外に向いても、あんまりいい影響がないように思います。
つまり、このネガティブさは、内に向くと、自分自身を否定することとなり、外に向くと、他者を否定することになるわけです。
どっちの方向性でも、あんまり友達にしたいとは思わないようなタイプです(>_<)。
自己否定を繰り返す人がいます。
「自分なんて大したことはない。自分なんて価値がない。自分が嫌いだ。」
そんな自己認識を持っていると、まず、他者から大事にされません。
一方で、他者非難を繰り返す人がいます。
「あいつが間違っている。あいつはバカだ。あいつを糾弾してやる。」
そんな言動を繰り返していると、まず、他者がどんどん離れていきます。
みなさんの周りにも、これらのタイプの人がいるのではありませんか。
大なり小なり、そういった傾向は人間ならばあるのかもしれませんが、まぁ、楽しくない性質ですよね。
ネガティブの反対は、ポジティブですが、日本語に直すと、「否定的な性格」の反対である「肯定的な性格」とでも言ったらいいでしょうか。
この肯定的な性格にもとづく肯定的な言動を、自分自身と他者に向けましょう、という提案をしたいのですね。
まず、自分自身を大事にしましょうよ。
人間は、心と身体でできているのですから、精神の滋養となる本を読み、自分が発する言葉に肯定的な意味のある言葉を選び、また、身体の滋養となる栄養を取り、身体を鍛えるための運動をし、そして、よく寝ましょう。
そして、他者も大事にしましょう。
「お客様は神様です。」と、かつて歌手の三波春夫は言いましたが、自分が接する人はみな自分にとってのお客様と考えられます。
人づてに、情報も運もお金も運ばれて来ます。
他者に対して、暴力は全く論外ですが、雑で愛のない言葉も避けたいものですね。
キリスト教で、山上の垂訓と言われる黄金律(Golden Rule)があります。
「なにごとでも人びとからしてもらいたいことは、すべてそのとおり人びとにもしてあげなさい。」
短い言葉にすると、「利他(for you)の精神」と言い換えることができます。
私はキリスト教徒ではありませんが、このような肯定的な方向性の考え方が、自分自身に対しても、他者に対しても、向けられて行くと、幸福な人生に一歩ずつ近づけるのではないか、そんな気がいたしますね(^^)。