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やりたいことはお金を投入して即始める
もう20年以上前のことです。
専門的知識を保有する証の資格として、税理士を選ぶべきか、迷っていました。
私は、当時、税務やライフプランに関わる部署にいたので、税理士資格を取るのは、正に適当・適切な道でした。
しかしながら、税理士資格は、当時、1税法科目につき、70~80程度の条文をカッコの位置や中の記載まで、バッチリと丸々暗記することが、求められていました。
※1条文あたり、A4版一枚くらいで、それを、求める質問に応じ、答案に記す必要があったのです。
私は、丸暗記というのを、大学受験時代からしても、したことがなく、ちょっと試しに予備校の教室に通いましたが、これは私には絶対に無理だと悟りました。
※暗記だけに頼るのではなく、論理の流れに沿って、答案を組み立てる力はありましたから、大学受験は何とかなったのです。
もちろん、ただの丸暗記ではなく、理解を伴った暗記なのですが、そうであっても、丸暗記そのものは必要でした。
当時の上司に、「税理士は私には絶対に無理だと思います。」と伝えると、「なら、社会保険労務士ならどうだ?」と、返されたので、即、予備校の社会保険労務士(社労士)講座のパンフレットを取り寄せて、2週間もしないうちに、当時のお金で、30万円近いお金を投入しました(もちろん、自腹です。)。
社労士試験は、選択式の問題なので、もちろん、大量の暗記が必要であっても、条文丸暗記とは異なりますから、意味や論理で覚えることでも行けると踏んだのですね。
当時、CFP(FP上級資格)試験も並行して勉強していましたが、受験課目6課目中残る1課目の「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」について、社会保険(特に、公的年金)のことが謎過ぎて、困っていたので、社労士講座に行けば、そのことも解消されるかもしれないという期待もありました。
果たして、社労士講座に通うことにより、社会保険の理解は一定進み、CFP試験は突破できましたが、CFP試験レベルと社労士試験レベルでは、社会保険や労働保険、はたまた、労働諸法令にかかる理解の深さが全然異なるのです。
そこから、かなり困難な4回の受験を経て、ようやく合格することができたのですが、こういった資格試験への合格に至る道って、一番大切なのは、「心からやる気になること」なんです。
正直なところ、私は、最初の1・2回の試験については、ものすごい勉強量ではありませんでした。
いわゆる「なんちゃって受験」組で、とりあえず、エントリーしたレベルだったことを白状いたしましょう(>_<)。
これは、難易度の高い試験については、何はなくとも、「本気」になることが絶対に必要なんですね。
私は、こうして、3回目の受験にかかる年度から、ようやく本格的に受験勉強に取り組みました。
真剣な勉強って、身を削る勢いなんです。ある程度のラインに至っていたと思いますが、GW(ゴールデン・ウィーク)の予備校の休みに入った途端、39度の熱が10日ほど引かず、反対に、そのせいで受験熱は冷めました。
そして、臨んだ4回目受験は、あんまり疲れたので、敢えて1年間、受験をお休みして、翌年度に捲土重来を期しました。
体調はボロボロでしたが、うまく行ったら「受かる勉強」ではなく、どんな状況でも「落ちない勉強」を目指し、漏れのない勉強をしたことで、何とか合格できました。
結果、足かけ5年間、合格までかかりましたが、今思っても、始めるにあたり、「即お金を入れて、即始めたこと」が、真の勝因だったと感じています。これは本当の話ですよ。