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定期預金・積立定期は「無料貸金庫」☆
私が社会人になった頃の1990年代初頭は、バブル絶頂の頃であり、今と比べて、金利が大変高かったのですね。
定期預金や保険なども、金利水準が5.0%超などという今では考えられない水準だったわけです。
ですので、周りでは株式をやっている方もいたとは思いますが、単に、定期預金や(積立型の)保険に加入するだけで、金融資産は自動的に増えていく世の中でした。
私が、社会人になって始めたことは、初任給が振り込まれて、額がこれくらいだなと認識した後は、それから数日のうちに、振込先の銀行の支店に行き、給料振込日に自動引き落としで、積立定期預金をするように契約しました。
何、積立額は多額ではありません。月1万円から始めました。何せ、初任給の手取りは、15万もありませんでしたから。
当時は、iDeCoやNISAなんて、優れた税制優遇制度がある運用商品なんてありませんでしたから、社会人になったばかりの人は、まずは、積立定期預金から始めるべきだと考えたのです。
ちなみに、今でも覚えているのですが、社会人になる前の新聞記事に、「社会人になったら、給料日の引き落としで、積立定期預金を始めるように」というものがあり、それを素直に実行しただけです。
当時、地元の銀行の支店に懇意にしている銀行員さんがいて、「積立定期預金っていいんですよ。3年で満期になると、どんどん利子が付いて、どんどん増えて楽しいですよ。」と、今ではとても信じられないことを言っていました。
でも、それは当時の世間情勢からはウソではありませんでした。
私は、当時は、株式とかはやっていませんでしたが、給料が残業などで多く出たり、ボーナスが出たりすると、銀行のATMから、積立定期預金に入金することを繰り返し、また、当時は存在したベア(ベース・アップ=賃金表の増額改定)があれば、その分だけ、「ベア・ゼロ貯金」と称して、積立定期預金の額を増やしていきました。
すると、数年のうちに、積立定期預金の残高が、一千万円にほぼほぼ寄ってきて、当時金利の交渉ができるとされ、金利の良い銀行の大口定期預金(一千万円以上からの定期預金)に切り替えたものでした。
そんな時代もあったのですが、今の定期預金・積立定期預金の一般的な金利は、0.002%/年であり、30年前にはあった増える要素は、残念ながらありません。
今の私は、①専業主婦の奥さん、②住宅ローン、③子どもが幼稚園~大学を私立という「家計破綻三重奏」状態であり、当時のような余裕はありませんが、定期預金・積立定期預金に別の意味での必要性を感じています。
今は、時代が進み、銀行も窓口に行かずに、インターネットバンキングにより、定期預金・積立定期預金の入出金ができるようになっています。
金利は、「雀の涙」というのさえ、語弊を感じるくらいのレベルですから、金利そのものに意味はありませんが、「お金のプール先」としての活用はあると感じています。
つまり、先々に特別出費が見込まれる場合、少し余裕があるときに、定期預金・積立定期預金に、入金し、避けておくのです。
特別出費には、ご家庭によりいろいろあるでしょう。例えば、高等教育の授業料とか、固定資産税とか、保険の年払保険料(保険は月払いより年払いの方が安い)とか、○○の年会費(私だったら社会保険労務士の年会費など、結構高い)とか、でしょうか。
これらは、必ず要るものですから、そのお金のプール先に、定期預金・積立定期預金を「無料貸金庫」として、活用するのです。普通預金だと、いつの間にか使ってしまうかもしれません。いいアイデアだと思いますよ。