「後先を考えない」なんてスゴすぎる!
職場の先輩で、ちょっとフワ~ッとした人がいます。私的には、いい人で、ときどき、ランチなど一緒に行くことがあります。
もう定年後の雇用延長の人で、今年度で雇用延長が終了するとのことです。
「もう退職金、全部、使っちゃったぁ~。家には、車が2台とバイクが十数台あるよ。車は何百万かかけて、改造したし、バイクは、“旧車”と呼ばれるもので、盗まれるのを心配して、家の中に置いてあるのもあるよ。でも、これからオレは、どうやって生活していくのか、心配で~。」
車とか、バイクとかの趣味は、男性がはまりやすいのですが、とんでもなくお金がかかる類いのものですから、好き好きですが、よほどの稼ぎがない限り、ほどほどにした方がいいですね。
まぁ、と言っても、その先輩は、定年まで職務をまっとうし、かつ、雇用延長まで満了しようとしている、これは、誰が何と言おうと、サラリーマン社会の「勝者!!」以外の何物でもないでしょう(心からマジです!!)。
とは言うものの、私には、そのようなあまり「後先を考えない生き方」は、とんでもなくできそうにありません。
NHKのBSでやっている「COOL JAPAN ~発掘!かっこいいニッポン~ 外国人の視点で日本文化の魅力を再発見!」という番組をときどき見ています。
外国人がひな壇に並び、日本文化の紹介ビデオを見て、口々に評価するのですが、その評価コメントが、日本人の感性とかなり異なるので、とても参考になります。
司会の鴻上尚史(演出家・作家)の進行もとてもスムーズで、毎回、異なるテーマに関して、外国人の意見をうまく引き出しているのには、なかなかなものだなと感心します。
ある時、ギリシャ出身の男性が、お金を使ってしまうことについて、「明日、生きているかどうかわからないのだから、今、使ってしまう」旨の発言をされていて、日本人一般の感性との違いを感じました。
どちらかと言うと、これは先の先輩の生き方に近い意見ですね。
日本人全般の遺伝子プールの中には、いわゆる「不安遺伝子」を持っている人の割合が高く、先々のことに対して、備えよう・備えようと思う人が多いようなんです。
なお、「不安遺伝子」は、あながち悪いものではなく、「冬が来るから、食料を備蓄しよう」とか、「台風が来るから、非難ルートを確認しよう」とか、ごくごく自然のことで、「アリとキリギリス」の昔話で言うと、「アリさん」の心構えのことです。
私は、保険業界に身を置くものですから、保険は大好きですし、自身や家族も結構、加入しています。
※先だっては、妻が入院し、入院給付金が出ましたよ。「捨てる神あれば、拾う神あり」の心境ですね。
ですので、私は、先の先輩の「後先考えずにパァッ~と使ってしまう感性」について、半分、割り切ってて本当にスゴいな、と思いつつも、残り半分は、人生、この先、大丈夫なのかなと思ってしまうのです。
まぁ、とはいえ、雇用延長が満了した頃には、老齢基礎年金・老齢厚生年金が、満額で受給されるでしょうし、また、それなりの企業年金もすでに受給されているでしょうから、何とかなるっちゃ、なるんですね(^-^)v。
かつて、百歳の日本一有名な双子のおばあさまの「きんさん・ぎんさん」が、お祝いのお金をもらった時、「何に使いますか。」と聞かれ、「老後に備えます。」と言ったという有名な話がありました。
もしかすると、本人達はウケを狙う余裕がある大人物だったのかもしれませんが、普通に日本人の心象に合致した話だと思います。
とは言いつつ、私は、60歳以降の収支計算を電卓で叩いて、しばしば試算していますよ。
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