見出し画像

ダウ90000、やっぱすごい

 自分ほど陰キャでも陽キャでもない人間は珍しいと思う、という話を枕にしようかと思ったのだけど、こういう人間は大体陰キャだと言われていた記憶があるのでここまでの話は忘れてください。

 去る11月2日、早稲田大学戸山キャンパスにて企画集団便利舎が主催するダウ90000早稲田祭単独ライブ『教室』を観てきました。

 いや~面白かった。

 ただ残念なことに俺は音楽や絵画に比べてお笑いの知識は浅く、お笑いライブに行ったのもまだ人生で二度目である。だからマジであっせえ感想しか書けそうになくて申し訳ない。他を知らないから比較したうえで書くということができなくて悔しい。

 そんな俺から見たダウ90000のすごいところは、スポットライトの当たっていないメンバーの影の薄さです。おっといけねえ(どうした)、これは誉め言葉。

 当たり前すぎるんだけど漫才やコントにおいて、二つも三つも同時に会話していたらそりゃ聞き取れないので、必然的に会話は一つになる。そしてそれが3人以上いる場合常にとは言わないが会話に参加していない人物が存在する。

 今回のライブでは、その会話に参加している人物がほとんど気にならなかった、というのがすげ~というポイントであった。

 余っている人物が手持無沙汰になってしまうことなく(四千頭身みたいにその手持無沙汰感を笑いにする人もいるだろうが)、広いステージの中で観客の視線を一か所に、それもストレスなく集めている。

 なんでそれができるんだろうと考える。多分彼らの演技力なんじゃなかろうか、という気がする。


 居酒屋が舞台の恋愛物のコントがあった。

 あーーーーーーーーーーーーッと思いながら観た。リアルすぎて(俺はクソガキなのでこれがリアルなのかは知らないくせに一丁前にしゃべっていることに注意が必要です)。なんだけどクソ面白い。

 蓮見さんの脚本がえげつないのはたぶんもう有名すぎるのでいいとして(どっかでありそうな感じが少し湿っぽくて好きです)、この手の恋愛のコントを成立するために必要な演技力とこういう文脈で笑わせるための演技力という微妙に異なるベクトルの二種類の演技力を兼ね備えているのはえげつないもんがあると思う。

 普通に今後もいっぱい観たいと思えるライブだった。というと当たり障りのないワードだが、一回観て満足しおなか一杯になってしまうわけではなく、さらにもう一度足を運びたいと思わせるのってすごく難しいことだと思う。お笑いに限らず。

 あと吉原怜那みたいな令和のギャルってホントにいるんだ…ってワクワクした。何でもないです。

いいなと思ったら応援しよう!