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次期戦闘機の共同開発、日本は機体デザイン担う方向

BAE システムズとGCAPのパートナーは、7 月のファーンバラ航空ショーで大成功を収め、提案中の航空機とはまったく異なる外観の GCAP 戦闘機の新設計を実物大模型で公開しました。

2024年12月31日
ビル・スウィートマン
オーストラリア戦略政策研究所のブログ



日本は機体デザインを

防衛省関係者によりますと、日本は、軽量化やステルス性の向上に欠かせない複合材の技術力などを生かして、主に機体のデザインを担う方向で調整が進んでいるということです。

また、ステルス性を保つにはミサイルや爆弾などを機内に格納する必要があるということで、最新鋭のF35戦闘機より多く格納できるようなデザインを検討したいとしています。

2024年12月29日
NHK NEWS WEB

GCAP 戦闘機の外観

GCAP は、およそ F-15 のサイズで、50 度の後退角を持つ典型的なデルタ翼を持ち、翼の面積は F-15 の 2 倍です。

2035年に就役後、日本の航空自衛隊の主力となる予定で、オーストラリアの次期戦闘機の有力候補でもあります。

2024年12月31日
ビル・スウィートマン
オーストラリア戦略政策研究所のブログ

GCAPの主翼の形状とサイズは、航続距離を伸ばすことに貢献しています。

この設計からわかるのは、太平洋(およびオーストラリア)の距離に非常に適した大型攻撃機ではありますが、制空戦闘ではますます役に立たなくなってきているということです。

日本の仮想敵国がミサイルの射程をますます伸ばし、反撃能力によりコストがかかる中、GCAP の航続距離は、離島の防衛をより容易にします。
(GCAPの概観は日本の要件に合わせて形成されました。)

2024年12月31日
ビル・スウィートマンオーストラリア
戦略政策研究所のブログ

無人機との連携

制空戦闘を支配するために設計者は、無人機との連携に頼っていることがわかります。(このサイズの攻撃機は、無人機を翼の下に搭載して戦闘に投入し、敵機の探知範囲外に放出することができます。)

2024年12月31日
ビル・スウィートマン
オーストラリア戦略政策研究所のブログ

指向性エネルギー兵器

GCAP には機能面での成長の余地もあります。

2000年代初頭から、英国は指向性エネルギー兵器の開発に取り組んでいるという報告が絶え間なくありました。

現在、ロールスロイス社は、GCAPには約2メガワットという並外れた出力の発電機が必要だと述べています。この発言の内容は、GCAPが指向性エネルギー兵器を使用する可能性を示唆しています。

2024年12月31日
ビル・スウィートマン
オーストラリア戦略政策研究所のブログ

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