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社会と会社 00 〜プロローグ〜
社会と会社はどうしてこうも似ているのだろうと思うことがある。
漢字をひっくり返しただけで成立するこれらの熟語は、互いにほぼ同義なのだ。
ほとんどの人にとって「社会に出ること」は即ち「会社に入ること」だし、社会の一員として信頼されるには、会社の一員になることが最も手取り早い。
僕はこの社会(会社)に馴染むべくある程度の努力はしてきたつもりだったし、周囲の人々と同様に生きてゆける一抹の希望を抱えていた。
しかし、その希望は痛快とも言えるほどに打ち砕かれ続けてきた。
これは、編集という華やかな職場に憧れ、周囲の人間に翻弄されるも奮闘し、成長したのかしてないのかよくわからない1人の社不の物語。
言い換えれば、「プラダを着た悪魔」のカスをかき集めたような物語なのである。
主人公のアンディーはもちろん僕で、メリル・ストリープ演じる冷徹なミランダや、底意地の悪い先輩アシスタント、エミリーも登場する。
振り返ってみればかなり忠実に映画のストーリーを再現していた、我が編集アシスタントライフ(約2ヶ月)で起こった出来事を余すことなく書き綴るつもりだ。
お楽しみに!!