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赤ちゃんが学校にやってくる!
私が中学生の時なので、20数年前。
当時は「赤ちゃん抱っこ体験」って言ってたかな。学校でそんな授業があったのを、覚えています。
体育館に向かうと、そこには赤ちゃんを連れたお母さんたち。
「あれ、⚪︎くんのお母さんじゃね?」
ほんとだ。隣のクラスの男子のお母さんがいる!
歳がひと回り離れた妹がいるって、そういえば誰かが言ってたな。
代わりばんこで、恐る恐る、自分の腕に赤ちゃんをのせてもらう。
中学生にもなると、赤ちゃんと触れ合うことって減りますね。だんだん少子化が進んできてるのも相まって、赤ちゃんを抱っこするの自体が初めて、なんて友人もいました。
いつも先生に楯突いてる、短ラン・ボンタンのヤンキーたちが、落とさないようにと、真剣な顔して赤ちゃんを抱っこしてる。
その光景が面白すぎて、いまだに頭から離れません。
赤ちゃんを目の前にしたら、ヤンキーも優しくなっちゃうんだな。赤ちゃんってすごいな。
水戸に越してきてすぐの頃。
たまたま見かけたパンフレットがきっかけで、「赤ちゃんがやってくる!」という子どもの劇場さんのイベントに、当時1歳の次男と共に、参加させていただきました。
「赤ちゃんが学校にやってくる!」は、学校の授業の中で、学生さんに「赤ちゃん」と「赤ちゃん子育て真っ最中のママ」のリアルに触れてもらう活動です。
私は水戸市内の高校に2校ほど、お邪魔させていただきました。授業が始まりちょっと緊張していた生徒さんも、赤ちゃんとのふれあいタイムになると、思わず笑みがこぼれます。
「かわいいーー!」
「ちっちゃ!」
女子生徒も、男子生徒も、恐る恐るわが子に触ったり、ひざに座ってもらったりして。
生徒さんには新鮮な体験だし、赤ちゃんを育てるママにも良いことしかない取り組み。どの学校も、必ず呼ぶことにしたらいいのに!と思うくらいです笑
子育てって、やって当たり前。やれて当たり前。
そんな風に思われがちだし、ママ自身も思いがちです。
お仕事のように給与が出るわけでも、外からの評価があるわけでもない。
自分がずっと仕事人間だったので、子どもが生まれて、社会から取り残されたような寂しさに駆られたことも。
でも、小さなわが子が、生徒さんを笑顔にしてるのを見たら。
子育てってなんて、尊い仕事なんだろう。
そんな尊い「子育て」を、私は毎日頑張ってるんだな。胸がギュッとなりました。
「赤ちゃんが学校にやってくる!」の取り組みは、生徒さんにはもちろん、ママと赤ちゃんにとっても、その時期しかできない特別な「社会貢献」じゃないのかな、と思うのです。