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161104 池田市散策…1

文楽遠征で大阪に行くときは、新大阪と日本橋(にほんばし、ではない。にっぽんばし、と読む)の往復で、なんばウォークを歩く以外ほぼ大阪の空気吸ってないよ!みたいなケースがしばしばで、せっかく関西まで行くのにもったいないなーと思ったので、今回は思い切って観劇を2日にわけて、あいた時間で観光してみた。

今回の観光のお目当てはこの展覧会。

情熱と想像のコンチェルト@逸翁美術館
https://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/

普段はこういうタイトルの展覧会って名前だけで敬遠しがちなんだけど、有元利夫の作品が出ると知って俄然行く気に。

市内から池田への距離感もよくわからなかったのだけど、調べてみたら急行で梅田から20分程度だったので、だったら余裕!ということで、いそいそと阪急電車に乗って出かけました。

池田市っていうのはこんな町。
http://www.ikedashi-kanko.jp/

チキンラーメン発祥の地なんだそうで、インスタントラーメン発明記念館なる企業ミュージアムがある。オリジナルのカップラーメンが作れたりして楽しそう。時間があるとき行ってみたい。

逸翁美術館に向かう前にちょっと寄り道してこんな建物みてきた。

朝の連ドラで有名になった広岡浅子が設立した加島銀行の旧池田支店。登録有形文化財。今は何やら制服とか売ってる商店の建物になってます。派手なのぼりとかたっちやっててちょっと残念。

もうちょい品のいい立て看だといいんだけど…

このあたりは歴史的な建築物が多く残っている界隈だそうで、ぷらぷら散策してみる。

これも登録有形文化財の吉田酒造。普通に人が住んでる感じで見られるのは外観のみ。

造り酒屋さんが多い界隈だったのかなぁ。

逸翁美術館への道はかなりきつい上り坂です。ハアハアしながらたどり着いたら、何やらハイソな美術館らしからぬ会議テーブルとパイプ椅子に座ったスタッフに「スタンプラリーはこちらです」と声をかけられる。

いえ、美術館に来たので、と断って入ろうとすると「あの、スタンプラリーに参加していただくだけで無料でご観覧いただけるんですけど」と言われる。何やら文化の日絡みのイベントで、市内の文化施設をめぐるスタンプラリーをやってて、多くの施設に無料で入れるのだとか。こりゃラッキー!ってことで参加しましたスタンプラリー。

スタッフの方に聞いてみたところ、逸翁美術館では普段は茶の湯の道具などの展示が中心で、西洋画のコレクション展は今回が初めてなのだそう。「私たちも初めてみる作品があるんですよ」とのことで、これまたラッキーな時に来合せたわけだ。

しかも、一点だけだと思ってた有元利夫が立体含めて4作品あって、超満足。ほかに気に入ったのは長谷川潔のエッチング。この黒の濃淡は印刷ではわからないと思う。ナマで見られてよかった…

すぐそばの小林一三記念館も無料でご覧になれますので、と言われて、ついでに見学。ここのレストランでお昼もいいなーと思ってたんだけど昼からかーなーりーいいお値段のフレンチだったので、今回は断念してしまったのだ。でもレストラン利用者でなくても一部の部屋と庭を見学できる。

昔のお金持ちが建てさせた西洋建築って、ちょっとずつサイズが今の時代の感覚でいうと小さいんだけど、でもオーダーメイドならではの贅沢さがあって、見てるの楽しい。

一三の書斎や応接間はいかにもゆったりと人を迎えるための部屋。夫人の居室とつながるバスルームはピンクの陶器が使われていて、歳下の奥さん向けなんだなと、なんとなく微笑ましい感じがした。

庭からみた建物。右側はお客が椅子に座るスタイルの珍しいお茶室。これなら正座しなくていいからいいなーと思った。小林一三は茶人だったけど、椅子でもオッケーっていうのは、わりとさばけたひとだったんだなーと思った。

本来この程度で終わらせて、お昼ご飯は梅田に戻るかなーとかも考えてたんだけど、スタンプラリーのカードをもらったお陰で、あと幾つか時間がある限りまわってみようかしら?という気を起こし、近隣施設に足を延ばすことに…

というわけで、この旅はもう少し続く。

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