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春の島旅振り返り…6

いつ終わるのかという感じですが、その5からの続きです。今月中にはなんとか終わらせよう…

今回の旅のメインイベントである豊島美術館に向かうべく、ランチのお店を出たところで、なんか見た顔に出会いました。前日、唐櫃から家浦までトラックに乗せて下さったTさんと、偶然の再会です。いやー驚いた。

前日は荷物も預けてて、なんにも持って中ってので、ただただありがとうございますと頭を下げるだけで別れてしまったんだけど、東京土産のクッキーを持ってきていたので、豊島美術館に行ったあとでそれをレンタサイクル屋さんにお礼かたがた届けに行くつもりだったのですよ私。まさかその前にまたお会いできるとは。小さな島ならではですねぇ。

昨日はお世話になりました!とお礼を言って、よろしければ皆さんで召し上がってくださいとクッキー渡して、ちょうどランチの店を探している女の子たちを案内してるとこだったんだけど(お兄さんの経営するペンションの宿泊客だそう)、島キッチン激混みでっせというような情報交換をして別れました。いやほんと島旅ならでは。

小さな島ってだいたいフェリーの時間に引きずられながら観光することになるので、わりと同じフェリーに乗ってた人とどこに行っても会うみたいなのありがちなんですが、島の住人の方と何度も会うなんて珍しいので楽しくなりました。

さて、ここからは去年も来た道。今回のメインの目的地である豊島美術館に向かいます。

何回通ってもわくわくするこのアプローチ。去年は日焼けするほど暑かったけど、早春の気温は歩くのにはちょうどいい感じです。

去年は母と一緒だったのであまりのんびり出来なくて、とにかくここに好きなだけのんびりしてみたくて今回の旅を決めたんでした。この美術館は当日なら再入場も可なので、その気になったら一日中いられる。

コンクリート打ちっ放し、天井には開口部という、すごく冷えるつくりなので、こういう季節に来る方は防寒しっかりしていったほうがいいです。靴も脱ぐし。私は見越してライナーつきのコートとか来ていったんで、床に座って好きなだけ水滴の戯れを楽しむことができました。

去年は時間なくては入れなかったミュージアムカフェにも入ってみた。

瀬戸内レモンロールケーキとホットレモネード。ランチのデザートでイチゴタルトを食べたような気がしますが気にしない〜。レモンカードたっぷりで美味しかったです。お土産にもレモンカードあった。

ちなみにここの美術館内部は写真撮影禁止なので、ミュージアムショップで記念にハガキとかガイドブックとか買うことになると思いますが、ガイドブックは単なる写真集としても綺麗なのでオススメです。

ここ初めて来た時にノアの方舟みたいだなぁと思ったんですよね。あるいは銀河鉄道の夜の南十字星の近く。天国の手前の風景として実にピッタリだなぁって。こういう光景を思い浮かべながら死にたい、みたいな感じ。

たっぷり時間をかけて鑑賞して、芝生で海も眺めてから、船の時間に間に合うようにテクテク道を下ります。今回こそちゃんと自転車借りようと思ってレンタサイクルやさんに行ったのですが。

店についてみたら、昨日も会ったTさんのお姉さんがいて、私が渡したクッキーももう届いてました。「あらあら昨日の」って感じで気づいてくれて、今日はちゃんと家浦港までの自転車借りにきました!って言ったんだけど、「何時の船?」「だったら1時間後ぐらいに弟が乗り捨ての自転車取りに行くから、車に乗っていけばいいわよ!」「電動じゃないやつは一時間100円だから、これ乗って時間つぶしてらっしゃい」とぐいぐい勧められて、またしてもお言葉に甘えることに。

ちょうど心臓音のアーカイブまで、ささやきの森の風鈴の申し込みに行く予定があってので、今度は自転車で向かいました。この道はアップダウンないのでママチャリで大丈夫です。

前日は曇ってたけどこの日は素晴らしいお天気。静かな渚で海を独り占めしてきました。

波音がほんとに綺麗。

夕方の船で高松に移動するので、島の風景も見納めです。

風鈴の申し込み手続きは、スムーズなら20分程度だと思うんですが、お客さんが多くて40分ぐらい待ちました。なので1時間の時間つぶしとしてはぴったり。唐櫃に戻ると今日二回目に会うTさんがちょうど車で店に来たところでした。

Tさんは若い頃は潜水夫をしていたそうです。あまちゃんとかにも出てきた、宇宙服みたいな重たい潜水服をつけ、チューブで送られる空気で海深く潜って作業をする仕事。漁業ではなく、その頃には築港の仕事が多かったそうです。瀬戸芸の時期の島の様子とか、讃岐うどんの話とかをしながら、家浦に着きました。お姉さんがうどん屋を始めたそうなので、また来たら食べに行きますね、と約束して別れました。

自転車移動だったら船の時間ギリギリで間に合わないなと思って諦めてたんだけど、車で送っていただいたお陰で船の時間まで間があったので、イチゴ農家直営のクレープやさん、いちご家さんにいって豊島産の完熟イチゴたっぷりのクレープゲットしてから船に乗りました。

完熟イチゴは真ん中まで赤くて甘いの!

さよなら、豊島。

お天気もよく、前回よりはるかに時間かけてゆっくり回れたので満足しましたが、今回もまだ訪れてない地区が残ったので、豊島にはきっとまた行くことになるだろうなと思います。次はどんな季節に行くことになるだろう。

高松に着く頃には夕日がすっかり沈む時間でした。島から陸地に戻ったけど、旅はまだ続くよー。

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