春の島旅振り返り…8
結局五月になってしまったー。その7の続きで、今回の旅レポはこれが最後。
讃岐金毘羅宮、噂の石段向かって歩きます。このへん朝早めだったのでガラガラだけど、日中には土産物店もあいて、百戦錬磨の客引きに捕まることになる。地酒の店があって入って見たかったけど、登りにどれほど時間かかるのか予想つかなかったのでスルー。
とりあえず今回は、金比羅大歌舞伎の舞台である旧歌舞伎座も見てみたかったので、奥の院までは行かずに本宮までで済ませる軽いコースにしましたが、それでも785段なので結構歩きます。
琴平全体の観光案内はこんな感じ↑。階段はこんな感じ↓です。そんなに急じゃないけど、ちまちました段なので疲れやすいのかも。
土産物店で杖を貸してくれるけど、私はかえって荷物になりそうだったから借りなかった。でも脚に自信ない人は借りといたほうがいいかな。返すときに借りた店でお土産買うのが暗黙のルールみたい。
土産物店だらけのエリアを抜けると少し緑が増えてくる。かつて境内での商売を特権的に許可されていたという五人百姓の碑がたってます。
で、現代でも五人のおばちゃんたちがこんな形で傘たてて、境内でお土産売ってます。
この人たちが売っている金毘羅名物の加美代飴という飴は、ほのかに柚子の香りがするべっこう飴で、扇の形をしてるのをちっちゃいハンマーで食べやすい大きさに割って食べます。個別包装になってるのでバラマキ用のお土産にもいいと思いますが、ハンマーは一箱にひとつなので注意。
私はこの出店じゃなくて、本店で買いました。何代目だかのおばあちゃまが接客してくれます。境内に動物園でもないのにゾウの銅像があって、あれなんでゾウなんですかねぇ、って訊いたら、この金毘羅宮のある山そのものがゾウの形をしてるので象頭山っていう名前で、金毘羅さんがその象の目のところにあるからなんだそうです。なるほど。
ゾウの銅像含め、あちこちに銅像やら狛犬やら、甘酒や、おいりをトッピングしたソフトクリームの店やらがあるので、寄り道したり休憩したりしながら退屈せずに登れます。私は飛行機の時間があるのであまり寄り道しなかったけど…
昔の人は犬に代わりに階段のぼらせてお参りさせたりしてたんですって。自分であがらなくても御利益あるのか(笑)。
神馬ちゃんたち。
これがさっき話題にした銅ゾウ。
巨大な奉納プロペラ。こういうもの奉納される方も大変なのでは…とちょっと思った。
せっかくなので、表書院で応挙の襖絵見てきました。裏がわにある奥書院には若冲の百花図があるんだけど、現在非公開。昔テレビで見たことはある。あああ実物見てみたいなぁあ…と思いつつお預け。
最後の方は少し道幅も狭くなって、見上げる角度も「登ってる…!」って感じになります。
本宮到着〜。疲れて目が若干ズレてるカネゴン。
見晴らし台から讃岐富士が見えます。三角形の綺麗な山。
何故それを奉納したシリーズその2。
金毘羅さんって、基本的には船の安全の守り神なんですよね。だから造船会社からのご寄進とか奉納物が昔のものから新しいものまで沢山並んでるんですけど、このソーラーボートはめちゃくちゃ場所塞いでた…
あと、宇宙船も船のうちらしく、こんなもの↑も奉納されてました。面白い。
下りはちょっとお腹空いてきたので、資生堂のパーラーで休憩しながらサンドイッチ食べましたが、はっきり言って高いしたいして美味しくもないので、階段おりてからうどんでも食べたほうがいいと思います。パフェは美味しそうだった。
舟舟せんべい(こんぴら舟舟…♪の歌詞が焼いてある甘い煎餅)の紀の國屋で、焼きたての森の石松まんじゅうを買い食い。美味しい。
さて、下る途中にもう1つ、言って見たかったスポットに立ち寄りました。日本最古の芝居小屋として有名な、旧金毘羅大芝居です。
これ、金毘羅歌舞伎の舞台として知られていますが、舞台やってない時は楽屋や奈落まで全部見学させてくれるのです。花道も歩かせてもらえる!おじさんが最初にざっと解説してくれて、そのあと自由見学なんだけど、おじさんのトークも慣れたもので面白いよ。
奈落では回り舞台の仕掛けも見られます。
役者さんの格によって楽屋も違って「大部屋役者」っていうのはこういうことねーと実感する。お風呂や下足預かりの札なんかも面白いです。
ディスカバリージャパン風の写真がいっぱい撮れるから、インスタグラマーにオススメだよ。所要時間はしっかり見学するなら30〜40分ぐらい、解説とかスルーで勝手に見て回るだけなら15分ぐらいかな。メインの参道からは別れた道を少し登りますが、10分はかからないので、せっかく金毘羅宮まで来たならついでに覗いて損はないと思います。
さて、空港行きのシャトルバスの時間を気にしながら、行きがけに気になってた繁華街の外れの橋を見て来ました。
登録有形文化財の鞘橋。渡れるかなと期待して行ったんだけど残念、渡れはしなかった。でも綺麗な橋です。
川沿いから一本外した道を歩いてたら、廃墟っぽいソープランドがあったりして、ああ、なんていうか「昔ながらの観光地」なんだなぁって思った。
そもそも伊勢参りだの金毘羅参りだのという口実で旅に出て「遊んで」帰る、というのは江戸時代の人たちにとっては女遊びも込みの「お楽しみ」だったわけで、そういう名残りが昭和の前半ぐらいまでは続いてたのかなーと思わせるような、歴史的観光地に特有の空気感。そう言えば、東海道中膝栗毛とかって一度通しで読んでみたい…
こんな感じでぷらぷらと駅に戻り、高松空港へのシャトルバスに乗りこんで、春の島旅を終えました。
ただただ、豊島を再訪したくて組んだだけの旅計画だったけど、思いつきの寝台列車も楽しかったし美味しいものもいっぱい食べたし、ひとり旅ならではの楽しみもいっぱいあったので、すごくいい春旅でした。豊島はまだ訪問できてないエリアがあるので、またのんびりできる季節に行ってみたいなぁと思ってます。
瀬戸内海の島ではあと男木島、女木島とかも行きたいんですよねー。小豆島も行ってみたいけど、車の免許がないので大きな島にはなかなか手を出せない…。それでも、車もたずに楽しめる島は沢山あるので、またいい場所見つけて行ってみたいです。
長かったけど春の島旅レポ無事終了。次の長めの旅は秋かなぁ。夏休みには、内子座文楽観に愛媛に行くことにしました。宇和島鯛飯が楽しみだー。
※この記事は以上で終了です。以降に今回の旅レポの「そのいち」から「そのなな」までのリンクがあります。もし気に入っていただけましたら、投げ銭応援してやってくださいませ。
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