住んでる街、知ってる街
こんなネタ系の記事を見て、試しにやってみた。写真だけをみて東京の街の名前をあてましょう、というクイズ。
ちなみに私は8問正解で新橋と六本木がわかんなかった。やっぱ行かない街はわかんないなー。新橋で飲んだことあるの1、2回ぐらいしかないし、六本木は、シネ・ヴィヴァンがあった学生時代にはよく行ったけど、ヒルズ出来てからはほっとんど寄り付いてなくて、この前久しぶりに行ったら交差点のとこのアマンド以外は何一つ見たことない街になってた。
それでも8問正解ということで「生まれも育ちも東京の江戸っ子」という判定だったんだけど、なんとなく地方出身の人の方が、むしろ東京生まれ東京育ちよりも都心部のことはよく知ってる気がする。
学生時代に、大阪在住の父の友達の娘さんが原宿行きたがってるから案内したげて、と頼まれて一日おつきあいしたことがあったんだけど、彼女は上京前に雑誌やなんかで原宿のことを調べまくってて路地裏の店も全部知ってたので、むしろ私が案内されてた(笑)。
生まれ育った街だと逆に「普段使いの場所」以外には目的もなく出かけていかないような気がする。実際私も再開発でダンジョンと化した渋谷より、文楽に行くとき通る大阪のなんばウォークのほうがはるかに多く通ってるので、そっちの方が道わかるし…
アメリカの中南部あたりに住むアメリカ人の多くは、一生ニューヨークにもロサンゼルスにもハワイにも行かないんだって。そういうアメリカ人よりもたぶん、ブロードウェイミュージカル好きの日本人のほうがずっとニューヨークの街をよく知ってる。
そして多くの場合、大きな都市ほど住みやすさや仕事を求めて「外からやって来た人たち」が多く住んでて、「生粋の〓〓っ子」が優勢な大都市って、全国的にもごく少数な気がする。要するに現代では「ニューヨークっ子」はアメリカ人じゃない人ばっかだし、「江戸っ子」は地方出身の人が大半なんじゃないか。
でも、アメリカという国はニューヨークに一生行かない多くのアメリカ人から成り立ってる国だし、日本も東京駅に一度も降り立ったことのない多くの日本人から成り立ってる国だ。そこを忘れてると、わりと色んなことを見誤る。例えばトランプ氏が大統領選挙で勝っちゃうとか、そういうことを。
というようなことを思いつつ、東京生まれで生粋の江戸っ子判定で関東関西ハーフの私は、これから今年最初の文楽鑑賞で大阪行ってまいります。なんばウォーク内のマッサージやさんのポイントカードを持って(笑)。