170131 徒然つぶつぶ草
タモさんがスマスマで語った『友だちなんていらない』論に橋田壽賀子が共感コメントしてネットで話題、という記事を読んだ。
ついでにタモさんの過去の『夢なんか持つな』発言も掘り起こされたりして、いろんな反応があるらしいけど、あれはどっちも要約すると「執着を棄てよ」って話で一貫してるんじゃないかなーと思った。
でもそれ、わりと生活強者だけにゆるされるかっこいいライフスタイルなので、そのへんの普通の人が同じようにやれるわけではないよ、たぶん。
多すぎる知り合いを厳選して少数の「友達」だけを残すこととか、夢や理想を掲げて鼻息荒くして仕事選ぶんじゃなくて、他人に求められることをやっていくうちに大成するとか、そういう「（余分な）友達はいらない」とか「肩の力を抜いたところに道は拓ける」的な人生は、カッコイイけどやっぱり限られた人だけが歩める人生なのよね。
配偶者も友達も全くいない人生は、オキシトシン不足になるよ普通に。そうなると、ちょっとぐらいめんどくさい部分や、ここは嫌だなと思う部分があっても、スパンと切れない友達や家族を何人か組み合わせた人間関係の中に身を置くことになる。
生きてくことや仕事が辛くたって、やめたら死ぬか食っていけなくなるんだし、そういう時には無理にでもその先の夢や希望を自分で設定して、そこに向かう曲がりくねった道なんだって考えてないと、ほんとに生きていけないじゃん。
友達も夢も、そういう人にこそ必要なものなんだと思うのよ。方便というほど悲しいものでもないし、万能薬でもないけれど。
表紙の写真は週末に友達と食べてきたしゃぶしゃぶ。鍋料理なんか一人暮らし人間にとっては友達いないとなかなか食べられなくなっちゃうもんねぇ。