上野が空いていた。
バウハウス展のことを書こうかなと思ってたら、今年の2月に下書きに入れたままになっていたこの記事を見つけました。あれから半年、本当に美術館は「予約制」が普通になっている。半年で世界は変わるんだなぁ…って、あらためて感慨深く。せっかくなので、半年遅れだけど公開します。あの時はこんな風だったんだな、っていう記録もかねて。ちなみにこの直後に、この展覧会は中止になったんじゃなかったかな…ギリギリセーフでした。
▼以下、2月の記事▼
もはや意味をなすとは思えないが、コロナウイルス対策のため、会社で「不特定多数の集まる集会等への参加」の自粛が指示されたため、色々な予定がキャンセルになり、とはいえ家に篭るのは退屈で、なるべくガラガラっぽいとこを考えて行ってみた。都美術館の #ハマスホイ展 。正解。
ここ数年、都美術館の企画展は人多すぎ問題で足が遠のいていたんだけど、ほどよい感じで過疎っており、明らかに通勤電車もとい痛勤電車より人口密度も低く、本来の美術館の機能を楽しめた。
ここしばらくの一部美術館の企画展の混雑のしかたは明らかに異常だ。美術作品というものは適切な鑑賞距離が作品サイズによって異なるものだが、初詣よろしく行列しないと作品にたどり着くことができず、私のように「気になった作品に戻ったりして回遊したいタイプ」が列を抜けて前の作品に戻ろうとすると、横はいり扱いされて舌打ちされたりする、という極めて不愉快な思いをする。
これを避けるためには高額なお土産つき日時限定前売りチケット買うとかしかないのだが、これ多忙な会社員には結構厳しいのだ。日時指定なのに鑑賞時間が短め設定なのも納得行かない。好きなものなら3時間とか観ますよ私。
連日大入満員の企画展は電通だか博報堂だかと組んで【上手くやった】ということなのかも知れないが、そもそも美術館がコミケのような芋洗い状態になるのが理想的なのか?ってことを、美術館関係者の方々は考えてほしい。
金が落ちなきゃ運営が成り立たないのはわかる。ならグッズかリピーター狙いの展示替え策で解決しようや…とドルオタの私は思うのですが。何回も足を運びたくなる運営って工夫次第だと思うのだ。あと、新聞屋さんとかが興味ない人にタダ券ばらまくから、チケット代も転売ヤーの懐に入っちゃうんでは?
その点、今回のハマスホイ展は実に理想的な人口密度だった。混雑が避けたいとはいえ、皇族のような貸切状態では「これ運営成り立つのか…」と心配にもなるし。
ウイルス対策で「本当に観たい人」以外は来てない感じなのもよかった。ちゃんとグッズでお金落とすので、これからも開催期間の半分ぐらいはこんな感じにしてほしい…