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吉原遊郭の「忘八」とヨガの「八支則」

2025年の大河ドラマ『べらぼう』。江戸時代の出版王蔦谷重三郎の生涯を描きます。その舞台は吉原遊郭。あらすじは省きますが、そこに出てくる遊郭の妓楼主(オーナー)を「忘八(ぼうはち)」と言うそうです。不勉強の私、初めて知りました。

八つの徳「仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌(てい)」※1を忘れた無法者なのですが、遊女を搾取して、男性を放蕩に引き込み、自身は左団扇。そりゃ、クズでしょ。モラル説いても、馬の耳に念仏。
でもこの種の輩は、自分がクズだと認めているので、まだ救いがあるかも。
 
※仁:思いやり、義:正義、礼:秩序、智:知恵、信:言行一致、忠:真心、孝:親孝行、悌:兄弟仲が良い (一例)
 
この「忘八」と対極で思い出すのは、ヨガの「八支則」。これはヨガの経典『ヨーガスートラ』に乗っている、ヨガの基本的な考えです。
 
「1ヤマ、2ニヤマ、3アサナ、4プラナヤマ、5プラティヤハラ、6ダラナ、7ディヤナ、8サマディ」※2
 
※2 1:やってはいけない5つの戒め、2:やるべき5つの教え、3:ヨガのポーズ、4:呼吸法、5:感覚の抑制、6:集中、7:瞑想、8:悟り
 
 
1から順番に実践していき8で最終目標の「悟り」に向かいます。
 
1と2についてもう少し詳しく言うと。
1:非暴力、正直、不盗、禁欲、不貪、2:清浄、満足、苦行、学習、信仰
 
何が言いたいかと言うと、同じ「八つ」の事柄を並べても、天と地ほどの差があるなー。それだけなんですけどね。
どういう生き方をしたいか、そりゃ「八支則」ですよね。比べると、よく分かります。

吉原遊郭の闇と、ヨガが人生をより良く送るためのものであることを、改めて感じました。
私は誇りをもってヨガ講師として、生きていきたいです。

こんなこじつけするのは、私ぐらいだろうな。


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