私のために置いておくジンくんへの言葉
何を、どうやって、言葉にすればいいのかわからない。
誰かを推す時にしばしばぶち当たる壁だとは思うけど、私は今、その壁に真っ正面からビタンッと体当たりをして 身動きが取れずにいる気分がずっと続いている。
最高で最愛の人、ジンくん。
昨年の彼の誕生日に公開されたスーパーチャムチ。
聴く人を1発で笑顔にする歌のソンムル。
スーパーチャムチから始まったこの1年がまさかこんな1年になるとは。
私も、きっと彼自身も、想像していなかったんじゃないだろうか。
まさかグラミー賞の授賞式で右手を怪我しているとは。
まさかホワイトハウスに招待されてアメリカ大統領と接見するとは。
まさかデビュー記念日6月13日の次の日にアップされた防弾会食の涙がこんなに波及するとは。
まさか壺男のゲーム1本で3時間超えのWeverseライブをするとは。
まさか近々では7人揃ったライブが釜山の万博誘致ライブになるとは。
どこまでが予想の範囲内で、どこからが想定外なのかはわからないけど、少なくとも推している側(私個人)からすると、超絶怒涛の1年だったように思う。
ジンくんのソロ曲 The Astronaut。
この曲もきっとある意味では予想の範囲内であり、ある意味では想定外の仕上がりだったのではないだろうか。
まさか自身の大好きなアーティストColdplayと再度コラボしてソロ曲を作り、アルゼンチンで同じステージに立つとは。
しっとりバラードが来るかと思いきや、ポップロックサウンド。
高音を響かせるシルバーボイス全開の曲かと思いきや、いつもより低音域。
ジンくんの歌唱技術のまた全く違う一面をじっくり感じることができる曲。
そして何より、まどろっこしさゼロのジンくんがこの曲の中に確かにいる。
“You and me” ジンくんを愛する私たちとジンくん自身の間にしか存在しないド直球な恋文をいただいてしまったのだろう。
その事実が何と嬉しく、同時に切なく、ほろ苦く、そして、何と甘いことか。
この曲を聴く度に、私はそれを何度も何度も噛み締め続けている。
私にとってジンくんはどんな人だろう、と この1年 割と自分なりに真剣に考え続けていた。
自他ともに認める かっこよくて可愛くて面白い人。
私の心を今1番動かす人。
「僕を幸せにするために相手を利用する」と言い切る人。
だからこそ 1度繋がった周りの人との繋がりをずっと大切にし続けられる人。
“変わらずにいる”ということに対して、ブレずに揺るがずにとても頑固な人。
The Astronautの曲全体からも感じられる、ジンくんはまるで “風” みたいな人。
意図的に台風みたいな時もあり、凪みたいな時もあるけど、普段は誰からも何からも影響を受けることなく限りなく一定で、でも、こちらが意図しない瞬間に突然 頬を撫でに来て「うわっ、びっくりした、んもぅ、くすぐったいなあ」とクスクス笑わせてくれる、その瞬間 心を少しだけ軽くしてくれる、爽快さと安心感を同時にくれる、そんな人。
そんな人が、The Astronaut発売日のWeverseライブで、ヴォルデモート a.k.a 兵役のことについて初めて自分の口から語った。
そんなことがあっていいのか、と思った。
シンプルに、悔しい、と思った。
彼が今までのことをほんの一端でもこうして自身で言葉を選びながら話してくれたことに感謝をする反面、
一ファンなのだから当たり前だとはいえ、今までジンくんがどれだけ我慢して耐え続けてきたのか、自分が何も知らずに何もできなかったことに憤りを強く覚えた。
でも、ほんの少し本音を曝け出すならば、普段から “アミが喜んでくれるなら” と明確に割り切っているジンくんに対しても、悔しいな 寂しいなという気持ちが少しだけある。
できることならば、私たち側の望みは一切合切 抜きにして、
ジンくんから貰うものはいつも全て “ジンくんがやりたいこと” “ジンくん自身がやっていて満足できること” であってほしいと思うからだ。
これは アイドルであるJINを全うしてくれているジンくんに対して、ある意味で凄く傲慢な考え方だと自覚はしている。
私はいつもこうして自分勝手に好き勝手にジンくんを見つめてしまっている。
そう自覚すればする程、こういう気持ちがジンくんを苦しめていませんように、と またもや自分勝手に願ってしまう。
これまでジンくんから貰った沢山のものを心の中で大切に抱きしめながら、あなたがもうこれ以上我慢しなくてもいいように、やりたいと思えることが全部できるように、この先もずっと心から笑えるように、どうかどうか…………と強く願う。
そして、これも一ファンの傲慢だとは思うけど、それでも、願わくば、そのジンくんの笑顔と幸せがこれからもずっと6人とともに、 バンタンとともにあってくれればいいな とも思う。
この1年、私が私の目で見て、私の心で感じてきたジンくんは、
手にする側のことを考えながらパジャマやウットちゃんを生み出してくれて、あらゆる場面で自身が愛用する姿を何度も見せてくれた。
ライブのアンコールで髪型や被り物で楽しませてくれた。
怪我をしてもその中で自分にできる最善を尽くす姿を見せてくれた。
メンバー以外の人との仕事では 常に“BTSのJIN”であることを忘れずに、だけど、キムソクジンとJINとの隙間をこれまで以上に覗き見させてくれた。
ジンくんにとって気の置けない親しい方々には 恥ずかしがったり困ったり甘えたり、一瞬一瞬今まで見たことがない表情を沢山見せてくれた。
“アミに喜んでほしい” と いつも自分の原動力の源を私たちに据えてくれた。
ステージの上でパフォーマンスをバチバチに魅せるアイドルとしても、Weverseやバラエティでウィットに富んだ会話やびっくりする冗談を繰り出す一個人としても、「あぁ……やっぱりこの人のこと大好きだなあ…………」と何度も何度も改めて想い直させてくれた。
そんな愛おしい姿を沢山たくさん見せてくれた人だ。
こんなに愛おしいからこそ、今でさえ隙あらば「大丈夫かな…元気かな…あったかくできてるかな…ご飯いっぱい食べてちゃんと寝てるかな…」と どうしたって心配をし続けてしまうのだけど。
超絶現実主義のジンくんなので、しばしお別れをしなくてはいけない間も、きっと過度で重苦し過ぎる心配は必要ないのだろう、と想像する。
「同情するなら金をくれ!だよ、まあ、スーパースターだからお金ならもうすでにいっぱい持ってるけどねハハハッ」と冗談混じりに笑い飛ばされそうな気さえする。
そんなことを言うのかはただの想像に過ぎないけど、私がこれまで見てきたジンくんは「心配ないよ大丈夫」をあっけらかんとした清々しさで示してくれる人だ。
そんなジンくんに私が渡せる言葉はあるのか。
あるとしても、何を、どうやって、言葉にすればいいのかわからない。
やっぱり振り出しに戻って、壁に体当たりをしてしまう。
これもただの想像に過ぎないけど、ジンくんなら「こんなことで悩まずにもっと自分の人生のためになることをしなよ」とド辛辣でド正論なことも言いそうだなと思う。
だけど それでも私は。
むしろ伝わるなんて烏滸がましくて、渡せなくても全然いいから、悩んで迷ってとっ散らかりながらも、ここに置いておきたいのだ。
私からジンくんへの言葉を。
「自分が幸せになるために人を笑わせる」と言ったあなたと同じように、私がそうしたいから、私のためにあなたへの言葉をここに置いておきたい。
ただそのために、こんなにも無い頭をフル回転させて、拙いながらも言葉を選んでいる。
愛おしいからこそ泣きたくなる気持ちを教えてくれたジンくん。
ジンくんがくれた笑顔を、居心地の良さを、“And I love you”の重みを、私はそれらの温度感を忘れたくない、これからもずっと自分の体で、心で覚えていたい。
彼の努力を、ひたむきさを、実直さを、「アイドルだから当然」なんて言葉で絶対に納得したくはない。
ジンくんからしたら 私は 顔も知らない 不特定多数の1人なのだけど、あなたを想う一ファンとして、この愛しさからくる様々な色をした感情たちを 今 心から誇りに思っている。
だからこそ、あなたへの理想の言葉は、本当はもっと「おっ?一味違うじゃん!」と思われるくらいに奇抜で、個性的で、唯一無二で、あたたかくて優しくて強い、この世界で私にしか言えない言葉でありたかった。
なのに、残念ながら、そんな言葉は私の中からはいつまで経っても生まれそうにない。
だから、
使いに使い込まれて、ド定番で、何の捻りもない、世界中に溢れかえっている1番ありきたりなこの言葉に、
できる限りのありったけ全身全霊の想いをひたひたになるまで注ぎ込む。
そして、私の “ジンくんを想う気持ち” のために、この場所にそっと置く。
それでも、もし、万が一、億が一、ジンくんが宇宙を旅する途中にこの場所に不時着をして、このありきたりな言葉に出会うことがあるならば、
その時は どうか この言葉が ジンくんの心と体を 0.000000000004度でも あたためられますように。
“ ジンくん ありがとう
これからもずっと愛しています ”
お誕生日おめでとうございます ジンくん
2022.12.4 なおこい
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