田中達也展「みたてのくみたて」を見に行った!
先日仕事が早めに終わり落ち着いていたので帰宅途中にふらっと立ち寄ったのが、田中達也展「みたてのくみたて」。
田中達也さんを初めて知ったきっかけは、「テレビ東京 新美の巨人たち」の放送を見たこと。
あるものを別な何かに「見立て」ることで、新しい視点を与えてくれる「みたて」アートをその番組で初めて知った。
ミニチュアとフィギュアの組み合わせに、「みたて」を盛り込むと、こんなに面白いアートになるんだと感動!
早めに家に帰ることもできたが、ふと先日見た新美の巨人たちを思い出し、日本橋高島屋へ直行!
エレベーターで8階まで行くと、目の前に行列が!
テレビなどで取り上げられていたから、やはりと思いましたが、入場まで45分待ちとのこと。
中に入ると…
入場券を購入し、中に入ると「みたて」ワールドが全開だ!
作者の頭の中は…
世の中にあるものを別なものに置き換えることで、見える風景や世界観が変わる。置き換えた別なものが持つ性質や特徴を生かしたタイトルをつけると、見立てアートを引き立てながら、見に来た人たちを「クスッ」とさせる作者の世界を堪能できます。この展示はそれに終わらないところがよくて、作者が作品を作り出すまでのアイディア・構想づくりのプロセスを見せているところが面白くて、ためになるなと思った。
なるほどと思ったのは、別なもの見立てるときに色や形が似ているだけでなく、サイズを変えてみるとか、別なものの一部のパーツにも注目するところ。
リモコンのボタンに注目して、ボルダリングに見立てるとか、アイメークの道具を、空からみたときの田園風景に見立てるとか発想の広さを感じた。
感じたことは…
作者は普段かみたてのネタをメモで一言残すようにしているという。(例えば「ブロッコリーは木」のように)そうしたメモを取る習慣があることで、作者には身の回りをみた時に、見立てられるものを見つけると「みたてセンサー」が反応するのだろう。
何かを習慣づけるとそれに少しでも関わる物をみるとセンサーのように反応する。
同じものをみても違う風景に見えるというのは、そういう感覚の差なのだろうなと思う。
また見立てアートを面白い!と感じる人であれば、程度はあれど「みたてセンサー」があるのだろうなと思う。
ちょっとした面白いことや気になったことに気づけたことを流さずにいると、日々の生活の見方がより幅広く、面白くなるのかもしれない。
今日はこの辺で。