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日記(8) -コロナ-

コロナに罹患した。初めてだった。
職場でコロナになった同僚は何人もいたが、まさか自分の身にも起こるとは…なんて。どこかで他人事だったコロナ、事の始まりは夫が罹患したことだった。


とある月曜日の夜
夕飯を食べ終わってぐだぐだとテレビを見ていたところ、夫が体温計を出してほしいと。体温は37.5℃だった。寒気もするって‥こりゃ怪しい。
夫を寝かせて車をぶっ飛ばし閉店間際のドラッグストアで風邪薬と栄養ドリンク、ゼリー飲料などを買い込んで帰宅。
薬飲ませて隔離。(お酒のんでなくて良かったよ‥)


火曜日
朝起きてきた夫の体温は38度超え。
2人でこれはコロナかインフルだろうと覚悟をし、たまたま仕事が休みだった私は助手席に夫を乗せ、近くの病院へ。
診察ものの5分でコロナ確定‥ついに我が家にも初めてのコロナが。
夫は寝室、私はリビングで過ごすことに。夫が触れたところを、漂白剤漬けの布巾で都度拭き取りながら歩き回る生活が始まる。


水曜日・木曜日
翌日の水曜日にはビショビショに汗をかいて起きてきた夫。朝からシャワーを浴びる強さ。夕方には体温も下がってきた夫の回復の速さ。
食欲もあり、しっかり食べてしっかり寝て、翌木曜日の夜にはもうほぼほぼ回復したんではないかといったくらい。


金曜日
仕事を終えて帰宅。夫は咳はしつつももう通常営業といった感じ。かたや夕飯を食べおわったが私、どうも片付けをする気が起きない。椅子から立ち上がれない。
「看病疲れだなぁ~」なんて思いながらこの日も別々の寝室で就寝。

と、私、夜中に激しい頭痛に襲われる。脳内に寄生虫が入り込んでワーワー騒いでるような、そんな感じ。頭が痛いし、なんか煩い。寝ようにも寝られない。身体に熱がこもっている感じ。体温計は夫の枕元にあり、取りに行く気も起きず。持っていた頭痛薬を飲んで気絶するように就寝。


土曜日
朝起きたら頭痛はすっきりしていた。昨日のアレは夢だったのか‥?が、体が動かない。
夫に体温計を持ってきてもらったところ38.2℃。わたし、発熱‥
夫の運転する車に乗り、夫も受診した病院で診察。
絶対にそうだと思ってはいたけど、やはりコロナ確定…
ぁぁ…結局夫婦そろってコロナか。。。
自宅に戻って布団に入るも寒気がする。え、まだ熱上がるの‥
1日熱にうなされる。食欲がわかず、ゼリー食べて寝る。


日曜日
1日熱下がらず。食欲もあまりなく、今日もゼリーばかり食べる。
夕方に39.4℃という表示を見たときはもう何が何だか分からなかった。大人になって体験する初めての高熱。ウイルスと対峙するための発熱とはいえ、自分の体力がどんどん使われているのが分かる。辛い。


月曜日
午前中は熱が下がらず。夕方になってようやく微熱になった、がホントにこれで終わりなのか不安になる。またきっと上がるのでは無いかとビクビクしながらボロボロの自分の姿を見てゲンナリ。
高熱の間は自分の身の世話なんてできるわけもなく、二日ぶりの風呂に入る。なんか人間にもどったって感じ。。。千と千尋の最初の神様の入浴シーンを思い出した…(私神様じゃないけど)
お風呂に入ったことで精神的に落ち着きを取り戻したのか、ゆっくり寝れた。


火曜日
午前中も微熱程度でやっと体温が安定してきたような。
食欲は相変わらずない。
夕方からは鼻水鼻づまりがひどくなった。急ににおいも味もわからなくなってきた。
さっきまで感じていた煮込みうどんの匂いがわからない。おにぎりも塩っぽさは感じるけど味がしない。え?これが噂の味覚障がい?
夫に「味覚障害キタかも‥」と報告(笑)し就寝。なんかもう何もかもやる気が起きない。


水曜日
平熱。気分転換に近くのスーパーまで歩けるくらいには回復。が、変わらずにおいと味がわからない。
夕飯も作れるようになったが、味見しても味がわからない。いつも味見しながら、目分量で作る夕飯。不安すぎてレシピ本を見ながらレシピ通りに作るが、最後味見をしても何が何だかわからない。夫に聞いてもおいしいよと言ってくれるけど、自分でわからないから不安でしかない。そして極み付けは美味しく感じない‥涙


木曜日
日常生活を取り戻そうと普通に起きた。
夫のためにコーヒーミルでコーヒー豆を挽く。いつも部屋中に漂うコーヒーの香りがわからない。切な‥
午前中は買い物にいったり車の運転をしたりした。試しにお昼に味の濃ゆそうなボロネーゼパスタ(冷凍)を食べてみた。味はわからない。けど頑張って嗅いだ先にボロネーゼのにおいがほのかに香ってきた気がした。というか、そう思いたい私の幻想(幻香?)かもしれない。いや、そうに違いない‥
満足感の得られないお昼終了。
夕飯も不安しかなく鍋キューブでうどんを煮込む。
レシピ通りだから不味くはないのであろう。夫よごめん。


金曜日
この日から職場復帰。6日間の休みを経て久々の仕事は気が重くて仕方なかったが、なるべく楽に過ごせるように仕事を振ってもらえた。ホントに涙‥
仕事中に飲んだコーヒー。なんか苦いのかわからないけどコーヒーのような。でもおいしくない。
お昼に食べたスープはるさめも甘いんだか塩っぱいんだなわからない。が、休憩所に置いてあったおせんべいを食べたら「旨‥」となった。あれ。
夕飯はシチュー。煮込んで蓋を開けた瞬間心地の良い蒸気と一緒に少しだけ香るシチューの香り。なんとなくシチューに入れた鶏肉の旨味的なものは感じる。
ちょっとずつ良くなってきた?


土曜日
この日も仕事。朝夫に淹れたコーヒー。ミルで粉にした時に鼻を近づけると少し香ばしいような香りを感じた。「良い匂い」とはまだ思えない。
お昼に食べたカップそば。なんとなく出汁っポイ感じはする。そしておせんべいはなぜか旨い。
この日もなるべく話さない、1人でできる仕事をやらせてもらい無事に退勤。昨日よりは身体も動くようになって安心。

夕飯は蒸籠で焼売を蒸した。夫の出張土産の551蓬莱(コロナ復帰後に日帰り出張に行く夫、強ぉ‥)。
ご飯、味噌汁、小鉢(ひじきの煮物)、焼売。
蒸籠で蒸したてのシュウマイを恐る恐る口に入れた。
「旨!」
ちゃんと味がした。ご飯と合う‥味噌汁も味が分かる。ひじきの煮物も味が分かる!(前日に作ったけどちょっと甘すぎた)
やっと8割位まで戻ってきた模様。
風呂上がりに、コロナ前に買って、使うのを楽しみにしていた良い匂いのするボディークリーム。ラベンダーの良い匂いが分かる。

ぁあ‥良かった‥


ということで咳は残りつつもだいぶ以前の体調に戻りつつある最近。
大人になってから高熱でうなされ、嗅覚も味覚もわからなくなり体力もここまで落ちるなんて、なかなかつらい体験だった。

忘れないようここに記しておきます。
まじで手洗いうがい大事。

そして最低限の風邪への準備を常にしておく(常備)のが大事だなと感じたコロナ奮闘記。
 

常備しておくもの

  • 風邪薬

  • ゼリー飲料

  • レトルト(カップスープ、カレー)

  • 冷えピタ

  • 氷枕

  • 粉末ポカリ

  • のど飴

  • 龍角散ダイレクト(ピーチ味が好み)

  • 多めの下着

  • マスク

  • アルコールスプレー

  • 使い捨て手袋

  • 除菌ウエットティッシュ

  • ティッシュ

  • 加湿器(常備ではないけど買い替えたもの)


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