見出し画像

はじめてのnote:自己紹介

私は1958年生まれの初老の女。おじさんになった息子と老犬と、渋谷の端っこで暮らしている。

私の人生は、福島原発事故以前と以後で分けられる。結婚・出産・離婚・会社立ち上げなど、ターニングポイントは色々あったが、東日本大震災と福島原発事故は、私にとって一番衝撃的な出来事であり、2011年3月11日を境に、なんだか、ずーっと心がヒリヒリしているのだ。

それまで、何も知ろうとせずに気楽に生きてきた反省もある。もちろん3.11後も、旅行に行ったり友達と会ったり、普段の暮らしの中で楽しい気分になることは、いっぱいある。でも昔のように「なんとかなるさ」と、無邪気に楽観的な未来を思い描く事はできなくなった。

ダメ押しのように、2020年の年明けから、新型コロナウィルスの猛威が世界を覆った。2025年の1月の今も燻っている。また、新たな疫病が流行るかもしれない。現在進行形の戦争や虐殺も続いている。自然災害、とりわけ地震も怖い。楽しみにしていた夢の隠居生活は、遥か遠くに消えてしまった。

noteをはじめようと思った理由

私は、ワヤワヤになる自分の頭を整理するために、原発事故直後から、気になることをメモしてきた。それらを形にして残したいと思うようになった。世間では、様々な問題が持ち上がっても、過去の事としてドンドン忘れ去られていくからだ。まるで無かったことのように。

どうしてそれが起こったか?原因は?何が問題で、どう対処すれば、より良い結果に繋がるのか?キチンと検証されないまま、いつの間にか有耶無耶になる。

検証するには、過去の記録やデータが必要だ。開示されない情報も沢山あるし、意図的な情報操作もある。ネットでも大手メディアでも、何が本当で、何が嘘なのか、よく分らなくなってきた。だから、一市民が肌感覚で、何をどのように感じていたかの記録を残したいと思うようになった。

最近、10年前に亡くなった母の教えを思い出すことがある。「どうして失敗したかを考えなさい。そうすれば、同じ失敗は2度と繰り返さないでしょう。」言われた時は、「ハイ。ハイ。そうですね。」と生返事を返していたが、今さらながら、とても大切なことだと思う。

これからの未来を創っていく若い人たちに、私たちの世代が如何に下手を打ってきかを伝えたい。

いいなと思ったら応援しよう!