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1週間日記 |vol.2

11/11
右手に「これ食べて会社に行く」という意思のふかしたさつまいも。
左手に「これ飲んで会社休む」という意思の鎮痛剤。
結果、さつまいも食べながらお休みしますと連絡する。鎮痛剤2錠と小さな罪悪感を水で流し込む。痛むお腹をさすりながらわたしはまた眠りにつく。

11/22
上司vs上長 「あっ自分関係ないんで」顔で座るわたし。
この2人、お互いの火に油をぶち撒けるのがうますぎる。なので聞いているこちら側がいつもヒヤヒヤしてしまう。はてさて今日はどちらに軍配が上がるのだろうか。「上司に1票〜」と、勝手に上司たちで賭けを始める午後2時。

オクラ入りのとろんとしたお味噌汁が美味しい。
手作りの揚げたてかぼちゃコロッケが美味しい。
実家から送られてきた新米がほかほかで美味しい。
美味しい美味しい。ふふん。

11/13
自分らしく生きたいと願っているくせに、自分がそれを誰よりも許していない。「こうでなければいけない」に囚われて、自分らしさを否定しているのはいつも自分。
痛みも迷いも嫉妬も憤怒も劣等感もなくして、その感情を「いらないもの」にしようとしている。
どれも全部わたしなのに。
ちゃんとわたしの一部なのに。

11/14
かぼちゃプリンを食べる。
父が突然かぼちゃプリンを買って帰ってきたあの日を思い出す。

11/15
 仕事で褒められた。嬉しい。すっっごく嬉しい。そうだ、帰りに果物を買って帰ろう。華金の夜を謳歌するお供はお酒より旬のシャキシャキした甘いりんごがいいな。ああ、上京前に母にりんごの剥き方を習っててよかったと心底思う。“褒められたのでりんごを買う“という最高な選択肢が増えるのだから。

11/16
 四季に一度会う友人と自由が丘へ向かった。彼女はオリーブ色のセットアップをさらりと着こなしていた。わたしが「相変わらずおしゃれだねぇ高そう」と言ったら、「これ実はユニクロなんだよね」と小声で照れたように言うので「やっぱり何を着るかじゃなくて、誰が着るかなんだねぇ」と言った。彼女はそんなことないよと謙遜していたけど、本当のことなんだからとなぜかわたしが胸を張った。
 彼女とはたくさんの話をする。お互いの仕事や恋愛、趣味のことから夢の話まで語る。わたしたちはお互いの話に感心したり驚いたりゲラゲラ笑ったり感情がひっきりなしに動く。
 わたしは彼女のアーティスティックなところが大好きであり尊敬している。と、本人に伝える。彼女は謙遜する。いやでも本当のことだからとなぜかわたしが胸を張る。彼女はいつもそれを面白そうに笑う。それをもう高校生の頃から10年、繰り返している。いつの間にか乾杯の飲み物が、あどけない甘いジュースから炭酸の効いたレモンサワーに変わっていた。

11/17
 溜まりに溜まった家事を一気に行った。洗濯機がうおんうおんと回りだすとわたしのやる気も回りだす。
 Penthouseのアルバム「Laundry」を再生する。ノリにノリながら掃除をしていく。基本的に歌って踊る人間なもので、掃除もいつの間にかクイックルワイパーがスタンドマイクになるけど、この時間が結構好きなのだ。
 掃除が終わったので昼食はうどんにした。擦った生姜とわかめをたっぷり入れて、たまごも落とした。ずるるっと吸いこむと、胃までの通り道がじわんと温まる。あ〜〜〜〜。明日仕事行きたくないな〜〜。

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