求められる物
人は何かを求めて、
あるいは求められて生きている気がします。
それが形のある物なのか実体のないものなのか。
何を求められるのか、それは人によって違います。
クリスマスに子供が親にプレゼントをねだる。
バレンタインにチョコレートが欲しいと思う。
落ち込んだ時に声をかけて欲しいと思う。
空気をよんで欲しい。
色々な求め方、求められ方があり、
それを供給し合って生きていると思います。
ただ、常に相手の求めるものに応え続けるのは
とてつもなく難しく、苦しいことです。
つい先日、母とスーパーへ買い物へ行きました。
すると中学の同級生の母親に会いました。
もう就職だ、進学だ、一人暮らしだ、なんて
この時期にはよくある会話をしていましたが、
一人暮らしの話題なると僕の母は言います。
一人暮らしはさせられない。
僕はこの言葉が好きじゃありません。
勿論親の気持ちでは離れるのが心配だとか、
正直寂しいんだとか、色々あるのかもしれない。
だけど僕の母親が一人暮らしをさせたくない訳。
それは、
僕しか居ないからです。
こちらの投稿でも書いた通り、
僕には他界した妹が居ます。
僕が一人暮らしをしたい。と言うと決まって
「あんた"も"いなくなるの?」と聞いてきます。
僕が何をしたいかでは無く、
母は僕にずっと家に居続ける事を求めています。
もう妹が居なくてあんたしか居ないんだから。
もう1人しかいないから手放せない。
そう言われた時に思いました。
母が手放したく無いのはやはり僕ではないんです。
妹の代わりの僕が母の求めるものなんです。
僕がひねくれ者なだけかも知れません。
僕にはそれが母の気持ちの押しつけに感じます。
僕の親はお前の好きにやりなさい。と言う癖に
僕がしたい事は何一つ認めてくれない。
そうしてやりたくないことを押し付けてくる。
恋愛も、仕事も、アルバイトも、趣味も
全て否定されて、口を出されて生きてきました。
初めは親の求めるものに応える事は、
僕にとって純粋に楽しい事でした。
だけどいつからか、
求められる事がプレッシャーになって、
応えられない自分がとても嫌いになりました。
僕の自己肯定感の低さは完璧主義な所だ。
母は僕にそう言いますが、
僕を完璧主義にしたのは誰なんでしょう…。
後半はただの愚痴になってしまいましたね。
求めるのも、それに応えるのも、
どちらもやりすぎは良くないですね。
今回も読んでいただきありがとうございました。
内憂外患。