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赤いきつねと緑の党だったらどちらがより炎上しやすいか

「赤いきつね」は本当にエロいのか? 嫌われるCMと炎上の舞台裏を大解剖

最近、「赤いきつね」のCMがちょっとした炎上状態になってるらしい。
「いや、あれはただ飯食ってるだけでしょ!」という派と、「いやいや、あの雰囲気は女性を馬鹿にしている」と感じる派とで盛り上がってるとか。

この記事では、そんな “嫌われるCM”“炎上” の構造、そして 日清vs.東洋水産(赤いきつね) のライバル関係を、面白おかしくまとめてみよう。


1. 「嫌われるCM」って狙ってるの?

テレビやSNSで流れるCMの中には、わざと炎上を狙ってるんじゃないか…って思う、ていうか実際そうなんだと思う。知られない商品は存在しないのと一緒だし、CMってのは9000人の無関心な人と500人の嫌いなひとがいても、のこりの500人に響けばいいんだから。10万人の無関心な人に無関心なままいられるよりもずっといい。

今回の 「赤いきつね」 のCMも、製作側が「ちょっとエロく見えるかも…」とか「嫌われるかも…」と思いつつも、それでもバズれば成功じゃん? と考えた可能性は大いにある。


2. 赤いきつね vs. どん兵衛:間違えるほどややこしい?

ところが、このCMの話をしていると、やたら 「どん兵衛」 と混同されるケースが多い。

  • 赤いきつね&緑のたぬき → 東洋水産(マルちゃん)

  • どん兵衛 → 日清

なんだけど、「コンビニの棚ではどん兵衛がやたら幅を利かせている」印象があるからか、
「赤いきつねってどん兵衛のパクリだっけ?」みたいに思う人もいる。
実際には 「赤いきつね」と「どん兵衛」、どっちが先とかブランドの強さとか複雑な歴史があるけど、どん兵衛が赤いきつねのパクリだということは強く主張しておきたい。
と同時に、「日清の全方位戦略」 によって、他社商品(=ペヤングやマルちゃん製品など)の人気を横取りする形が多いこと。

日清の全方位戦略って何?

日清は、たとえば…

  • 「ペヤング」が売れてる → なら「U.F.O.」で対抗

  • 「赤いきつね」が売れてる → なら「どん兵衛」を押し出していく

とにかく “よそがヒット出したら似たジャンルにすぐ参入” して、棚を取りにいくやり方。
その結果、「赤いきつね」や「緑のたぬき」が意外と隅っこに追いやられてたり、消費者の中で混同 されてたりする。これ、絶対王者しか取れない戦略。なので、王者じゃないプレイヤーは王者がなんらかの理由でまねできないことをしないといけない。このネタは面白いのでまた次回以降に。イノベーションのジレンマとかブルーオーシャン戦略の話しだね。

で、こんな状況だからこそ、東洋水産としては「いや、赤いきつねもあるよ!」って再認知を狙いたい。
今ならちょい炎上CMでもいいから、みんなに思い出してもらおう というわけ。


3. なぜ炎上? “エロい” or “エロくない”論争の構造

今回の赤いきつねCMが論争を呼んでるのは、実は “自転車小屋の色” に近い話。どういうことか?議論すべき難しいことはほっとかれて、どっちでもいいような些末なことにはみんな熱心に議論に参加するって法則なんだけど、

パーキンソンの凡俗法則

  • 原子力発電所の予算 みたいに難しいテーマは、専門知識が要るから、会議でもみんな黙ってしまう。

  • 自転車小屋の色 みたいに誰でも意見言えそうなテーマは、やたら盛り上がる。

同じように、「女性がカップうどんを食べる姿がどうのこうの」 は誰でも口出しできるネタ。
だから、SNSで

  • 「めっちゃエロい!」

  • 「そんなの考えすぎだろ!」

  • 「女性蔑視だ!」

  • 「いやいや、食ってるだけだろ!」

  • 「うまそう」

  • 「っていうかいい部屋住んでる」

…と、ごちゃごちゃ議論が起きやすくなる。
これが “炎上” をさらに加速させるんだよね。
で、ようやくタイトルの伏線回収するんだけど、緑の党(ドイツの環境重視の政党)もまぁ盛り上がりやすいけど、あれは炎上というより対立。いろんな意見がでて盛り上がっているわけじゃなくて異なる意見がただ対立しているように見えるよね。というわけで「赤いきつねと緑の党」ならパーキンソンの凡俗法則により、「赤いきつね」のほうが炎上しやすい。


4. 狙いは“思い出してもらう”こと

でも最終的には、「赤いきつね」を思い出してもらえれば勝ち ってのがCMの狙い。
嫌われる人が出ようと、炎上しようと、“あーそういえば最近食ってなかったな” と思う人が増えれば成功。

  • 多くのファンや懐かしがる人 → 「久々に食べようかな」と再購入

結果、売上が伸びれば大成功。企業としては 「多少の批判はOK」 という感じになる。


5. じゃあ、赤いきつねは勝利?

結局、「赤いきつね」 がCMで炎上するのは、周りから見るとちょっと迷惑かもしれないけど、東洋水産的には 「やった!話題になった!」 と思ってる可能性が高い。
「どん兵衛に隠れて忘れられがちだから、むしろ注目されてラッキー」ってわけ。

  • 嫌われるCM は意外と認知度を上げる

  • 炎上 は「知られていない=存在しないに等しい」を防ぐ最強の方法


まとめ:うどん食べてるだけなのにエロいってなんだよ?

要するに、

  1. 炎上CMほど認知度アップの効果は絶大

  2. パーキンソンの凡俗法則(誰でも言いたい放題言える話題)でさらに炎上拡大

  3. 結局は 「久しぶりに赤いきつね食べてみるかな」 と思わせたら企業の勝ち

「人がなんか食ってる時にエロいとか言うの、マジどうなの?」 とは思うけど、食事の時にうんこの話しするのと大して変わらんぞ、と思うけど、
でも、こーゆー意見を表明しちゃうヤツがいるから炎上するのよね。

今日は炎上の話に見せかけて、全方位戦略とパーキンソンの凡俗法則の話でした。

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