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Leap

時間を飛んで、何度も過去をやり直すような作品は時々ある。
大抵そういう作品は、その先の展開が予想できても面白く感じる作品であることが多い。これは、何度見ても面白いということにもつながる。

実際の世界では、過去をやり直すことはできない。過去は振り返ったり、これから先の学びにしたりすることがほとんどだ。

過去はもう帰ってこないことだけど、その過去が現在とリンクしてる瞬間に出会うと、胸が熱くなる。

この間、母校の文化祭があった。コロナ禍でも、色々乗り越えて、開催に至った。私は社会人になってから、2度目の文化祭だった。
現役で、メインメンバーとして活動していたのは2017年。今から四年前だ。それだけ月日が経てば、当時の名残なんて消えていくだろうし、当時の光景とリンクするところなんて、もうなくなっていると思っていた。

到着すると、そこには2017〜2018年を彷彿とさせるような光景が広がっていた。私の1、2年下の学年たちが協力しており、当時とほぼ同じ光景がそこには広がっていた。

気づいた時には、感動していた。今年の現役生だけでは厳しかったから、という背景はなんとなく感じたが、それ以上に感動が上回っていた。

2017年初め、味方という味方がいない中、決断を迫られ、ほとんど一から作り上げることになり、色んな人たちに支えられて出来上がったその時代の色が、2021年の今、色鮮やかに輝いていた。

過去の栄光に縋ってるんじゃない。
私が文化祭実行委員長のときに込めた想いが、今もそこにあった。

実は当日、私の口から1番出たのは、自分のことを卑下した意味での「老害」だった。
それも今思えば、自分に自信がなかったために、自衛のために放っていただけの言葉だ。

もちろん今までの後輩たちがいなければ、文化祭は実現しなかったものだ。
でも、私も自信持って、胸を張って良いじゃないか。

過去に決断した私がいなかったら、この楽しい未来(いま)がなかったのかもしれないと。

そんなことを思いながら、所属していたゼミに展示されていたLeap Motionという機械を楽しみながら、時空も一緒に超えたような感じがした。

頑張ってくれたみんな、ありがとう。元気もらえた。

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