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本当にいなくてもいい人にはなれない

自分がいなくても回る状態を作れることは良しとされる

よくチームのリーダーなどマネジメントをやっている人に対しては、「自分がいなくてもチームが回る状態を作れる人が優秀」とされます。
自分でタスクを持ちまくってなんでもやってしまったり、その人にしかわからないことがあったり、リーダーに対する属人化をしない方がいいという意味です。

属人化が強いと、その人が急に休んだり辞めたりしてしまった時に、組織が回らなくなってしまいます。
なので他者への移譲を積極的にしたり、自分がいつ休んでも、いなくなっても大丈夫な体制にしておくことも大事です。

本当にいなくて良かったら自分の価値はなくなる

ただ、もし本当に自分がいなくても全部が回る状態であれば、自分の存在価値はなくなります(実際にそうなることは普通ありませんが)。
他の人が全部やってくれて、自分が特別なことをしなくてもいいとなれば、他者と比べて自分が特別に評価される点もなくなります。

なのでこれは言葉のあやで、本当の意味で組織にとって自分がいなくて良い状態を作っている人はいません

「今の場所ではいなくてもいい人」になる

では実際に自分がいなくてもいい状態を作れる人はなにをやっているかと言えば、新しい場所( or 役割)で自分じゃないとできないことをやっています。
今持っている役割はある程度安定してきたら、他の人にやり方も含め引き継いで移譲し、自分の時間を空けます。
そしてその空いた時間で、新しい役割を持ち始めたり、場合によっては別のチームに異動したりします。

そして新しく始めた役割も、また安定してきたタイミングで誰かに移譲します。
その繰り返しをすることで、

  • 自分で新しいことを始める

  • 他者に新しい役割を生む

  • それにより自分、他者、組織すべてに成長を促す

というサイクルを作っています。
この一連の動きができる人こそ、属人化を減らしながら特別な価値を出していける人なのではないかと思います。

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