からだの舫い直しを体操を通して
Sep 20, 2005(楽天blogより)
火曜クラスの今日の伝え手(講師)は、この連休に
水俣に行って受け止めてきた感動を話してくれました。
強く印象に残ったのは、
水俣の苦しみの歴史の中で分断された人々が、もう一度
「舫い直し」をしようと取り組んでいるということでした。
「もやい」とは共同して事をすることを言います。
台風の時などどこの港でもそうするのですが
船をお互いに繋ぎ合わせて止めておくことを
「舫い船」と言い、船を繋ぐ綱を「舫い綱」と言います。
水俣では漁業の方法にも昔からこの舫いが
取り入れられて来たようです。
もう一度「舫い直し」をして、人々の本来の関係を取り戻そう
という取り組みです。
「わたしのからだも方々で分断されています。
からだの舫い直しを体操を通して
やっているのだと思います。」
と伝え手が最初に選んだのが「やすらぎの動き」でした。
お尻を足にして開脚された右脚、左脚は股関節で分断され、
腰の中は澱んで流れてくれません。
分断されているところは固まってしまっているのです。
細かく、さらに細かくほぐし、重さの流れを通してやります。
右脚、腰、左脚が一つの流れになるには、頭も腕も胴体も
溶けてその流れの中に入っていることが条件です。
「体操において、管の集まりのからだの動きの基礎感覚は
つたはり、とほり、ながれ である」
(野口三千三)