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自分の人生は自分が主役~『ありがとう』紹介~

もうすぐ卒業式ですね。
今年度は卒業生を担任していませんが、
今から3年前、卒業生に
最後の読み聞かせとして
『ありがとう』(谷川俊太郎 絵 えがしらみちこ)を読みました。

YouTubeでも聴けます


この詩を読んだとき、
最後の文「私、ありがとう」と言えることって
素晴らしいことだなって思いました。

なぜなら
人生って、
自分が見ているもの、
自分が与えられてきたもの だけではなく、
それも含め
自分を作っているのは自分なのだと。
そして自分の人生は、自分が主役だ と思ったからです。

そうはいっても私は、
周りからどういう風に思われているんだろう?って
他者の評価によくおびえることがあります。

そしてその気持ちが大きくなって、
いやいやそもそも
他の人達からも評価されないし何もできんやん。
ポンコツ人間・ダメ人間やろ?
なんて、
自分自身を責めちゃう要因になることだってあります。
(なんちゅーめんどくさい性格… と思うこと多々あり笑)

あ、でも思春期の子達のなかにも
こうやって周りの反応を気にしちゃう子もいるのではないか?って
思います。(まぁ、大人になってもこの気持ちが出てくるのは、
性格的なものかもしれないですが笑)


だけれども、他者を気にしているばかりじゃなくて
自分の人生は、自分が作り上げていくものだよなーって。
この詩を読むと、そのことを
やわらかい言葉で伝えているのかなーって思いました。

だから、子ども達に紹介したかったんです。
「生きるってすばらしいこと」
「自分の人生は、自分が切り開くことができるんだ」ってことを。

また、
仮説実験授業提唱者である板倉聖宣さんは、
『板倉聖宣の考え方~授業・科学・人生~』(仮説社)に
このように書いています。
(22.絶対的自己賞賛の資料には、宗教についても書いてあります。個人的にはそれを読んでいるとスカッとします笑)

「絶対自己的自己賞賛」というもっとも最高の価値基準ーそういう安定した〈自分にとっては絶対的〉と感じられるものから自分を見て、「自分をほめてくれるように自分自身が動くことが最高の美である」というのが、ぼくの倫理学の変わらぬ基礎になっています。

『板倉聖宣の考え方~授業・科学・人生~』22.絶対的自己賞賛 より

自分をほめる…これはとても大事なこと。


他人の評価を気にしすぎるところもあるし
(やっぱり…ね。他の人からの評価はほしいと思ってもいる自分がいる笑)
小心者だし、喜怒哀楽も大きくて、
弱いところがたくさんある私ですが、
こうやって詩を読んだり、
本を読んだりしていると

そんなに周りを気にしなくても、
自分の人生なかなかいいやん。
捨てたもんじゃないぞ 

って思えますよね。



いろんなものや人との出会いに「ありがとう」
そして、こうやって自分の人生を切り開こうとする自分にも「ありがとう」



今週は卒業式。

子ども達の人生がゆたかなものになりますように。

(おしまい)

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