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ノンデザイナー向け勉強会 『観察からアイデアを創造する』
こんにちは、RAKSULでデザイナーをしている佐竹です。
今回は、先日実施した社内勉強会「ノンデザイナー向けデザイン寺子屋」についてお話ししたいと思います。
ノンデザイナー向けデザイン寺子屋とは
RAKSUL内のさまざまな職種の方達にデザイナー主導でデザインに関する知識やノウハウを提供している不定期開催の勉強会です。
目的としてはデザインの社内浸透やメンバー同士のコミュニケーション活性化があります。
今回のテーマ : 観察力「見る力(ミルチカラ)」
良いアウトプットを生み出すための手段、インプット方法として「観察力とは?の理解」を持ち帰っていただくことをゴールとし、後半は簡単なワークショップを実施しました。
勉強会の内容
前半は座学をメインに、観察力やその重要性、構成要素についてお話ししました。
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観察力を身につける方法はいくつもありますが、その1つがスケッチです。
ここでは『ブルーピリオド』という山口つばささんの漫画のワンシーンを参考に
絵にすることで、隅々まで丁寧に、そして視覚や記憶を組み合わせて観察をしているということ
目の前には見えない過去や背景までを丁寧に観察することで、「意味」や「テーマ」を発見するところにつなげることができること
などを伝えました。
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事業開発においても、文字で情報を集めるだけでなく、例えば、顧客の文脈や背景、欲しているもの、日常などなど、目に見えないものと組み合わせて考えることがとても大事になると思います。
このように、意識して観察をしていると、何かしらの違和感が出て、疑問点が生まれ、仮説が生まれてきます。そうした仮説をもって観察をすると、また新たな違和感を発見し、新たな疑問や仮説が生まれてきます。
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これらを繰り返し思考を深め、それをアイディアのかけらとしてため込んでおくと、別々のかけらと組み合わされ、新しいアイディアが生まれていきます。
観察力がなぜ重要か
なにかを生み出す際に必要なのは、「インプット」と「プロセッシング」そして「アウトプット」という段階です。
そして、アウトプット量はインプット量に比例します。
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なぜなら、人間は過去に経験したことや、それまでに得た知識や情報などを組み合わせることによってしか、新しいものを生み出すことはできないからです。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
つまり、「インプット」なしに「アウトプット」は存在しないということ。
この「インプット」の質を向上させるのが観察力です。
というのも、インプット量は観察した回数 x 観察力で構成されています。
そのため、観察力を向上させる=インプットの量や質の向上に繋がるということです。
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観察力を構成するもの
観察では、「みる」と「かんがえる」の行き来が大事になります。
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例えば、森を「木の集合」として見られる人と、単なる「森」としてしか見られない人では、得られる情報量が大きく異なります。細部に注目し、仮説を持って観察を続けることで、新たな視点や発見が生まれます。
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大きな分解は誰にでもできるので、細かく分解して自分独自の何かを発見するからこそ、他にないアイデアを生み出せるのではないかと考えます。
ワークショップ
前述の通り、情報を分解する「みる力」と、情報の隙間を埋め解像度を高める「かんがえる力」は、観察力に必須の能力です。
RAKSULの社員はみなさん「かんがえる」に長けているので、ワークショップでは「みる」を意識的に体験していただきました。
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各テーブルに2つ用意した木のブロックをよく観察してスケッチしていただきました。
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ワークショップは前半後半の二部構成にし、後半では描き始める前に観察する際のポイント、また、補足的にスケッチの手法を伝えました。
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参加者の実際のスケッチがこちらです↓
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成長の角度がすごい…!!!
伝えたことをすぐアウトプットとして出せる参加者の皆さんのスキルの高さにひたすら感動しました。
また、参加者の中には後日「また描いてみたのでフィードバックください!」と声をかけてくださる方もおり、継続して学び続けるRAKSUL社員らしさを感じました。
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アンケート結果
終了後のアンケートでは95.1%の方が感動するレベルで満足/非常に満足との回答をいただきました。
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満足と回答された方より「実業務との紐付けが難しく感じた」とのコメントをいただいたため、次回開催する際はビジネスとの相互影響についてより丁寧にお伝えできればと思います。
さいごに
そんなこんなで実施が決まった瞬間から緊張で震え上がっていた初講師をなんとか無事やり遂げることができました。
入社してからいつの間にか半年以上経過していましたが、着々と任せてもらえる範囲や社内に与えられる影響度が大きくなってきました。
4月から新卒メンバーも入社したので、引き続き自分ができることを精一杯やり、あわよくば「かっこいい先輩」と思ってもらえるように頑張りたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
RAKSULのプロダクトデザイン、デザイン経営にご興味ある方、是非お気軽にお声がけください!
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