6月17日のコンサート
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新しい林光作品の動画、公開しました
林光:メロディー(1973)『ピアノの本』より
Hikaru Hayashi: Melody (from "PIANO NO HON")
『ピアノの本』(1976)は林光(1931-2012)が武満徹の娘、真樹さんのレッスンのために書いた作品をまとめたもの。作曲年は1973年で、当時真樹さんは11歳ごろ。国立国会図書館の資料によれば、『あんさんぶる』1973年5月号(カワイ音楽教育研究会)に付録として掲載されたものである。『わたしたちの音楽』第55号(全日本ピアノ指導者協会)にも掲載されている。 『わたしたちの音楽』の「作曲者のことば」にはこのように書かれている。
林光:きまぐれ天気〔原題:4分の3で〕(1972)『ピアノの本』よりHikaru Hayashi: Unpredictable Weather〔Original title: In 3/4 Time〕 (from "PIANO NO HON")
『ピアノの本』(1976)は林光(1931-2012)が武満徹の娘、真樹さんのレッスンのために書いた作品をまとめたもの。作曲年は1972年8月31日との記載があり、当時真樹さんは10歳。《4分の3で》のタイトルで『ピアノ通信』(カワイ楽譜)と『わたしたちの音楽』第55号(全日本ピアノ指導者協会)に掲載され、のちに「きまぐれ天気」と改題されて『ピアノの本』に再録された。
『わたしたちの音楽』の「作曲者のことば」にはこのように書かれている。
バルトークを範としていた林光らしいことばである。ぼくも小学生のころにミクロコスモスをコンクールで2回ほど弾いたけれど、楽しかった記憶がある。どこで読んだか忘れてしまったが、林光は親友の岩田宏(詩人、小笠原豊樹の本名で翻訳者)を家に招いた折、岩田がミクロコスモスを初見で喜んで弾くものだから驚いた、という話がある。
(文責、演奏:西垣龍一)