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【コンサートミニレポ#11】2人の(本当は3人の)オルガニスト—《オルガンウィーク》東方理紗&濱野芳純オルガン・リサイタル
開催日 2024年9月13日(金曜日)
開催場所 武蔵野市民文化会館 小ホール
出演 東方理紗(オルガン)
濱野芳純(オルガン)
主催 (公財)武蔵野文化生涯学習事業団
プログラム
W.モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 K.608(プリモ:濱野、セコンド:東方)
D.ブクステフーデ:トッカータニ短調 BuxWV155(東方)
J.P.スウェーリンク:わが青春はすでに過ぎ去り
マイケル・パーソンズ《WALK》解説(「第31回東京大学教養学部選抜学生コンサート」プログラムノートより)
解説
タイトルのとおり、歩く。そしてときどき立ち止まる。それだけの作品。歩く速さや立ち止まる時間といった要素だけが、簡単なルールによって定められている。
マイケル・パーソンズ(Michael Parsons、1938-)はイギリスの作曲家であり、コーネリアス・カーデュー、ハワード・スケンプトンとともにスクラッチ・オーケストラの設立に関わったことで知られる。1969年に結成したカーデュー主導によ
【コンサートミニレポ#10】「かたち」というより「からだ」?—Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics
Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics
出演:難波芙美加(パーカッション)、北嶋愛季(チェロ)、佐原洸(エレクトロニクス)
プログラム企画・構成:Cabinet of Curiosities
エレナ・リコヴァ:You exist. AndIam an illus
【コンサートミニレポ#9】神の下で脱神秘へむかう——東京少年少女合唱隊第73回定期演奏会~そして光へ~
東京少年少女合唱隊 第73回定期演奏会 ~そして光へ~
日時 2024年4月 3日(水)19:30開演(19:00開場)
会場 東京カテドラル聖マリア大聖堂
常任指揮者/芸術監督 長谷川久恵
合唱 東京少年少女合唱隊/コンサートコア・ジュニア・カンマーコア・コールス
オルガン 木村理佐
ブルックナー:《義人の口には》
フォーレ:「イン・パラディスム」《レクイエム》より
一柳慧:《児童合唱のための
【コンサートミニレポ#8】真正性⇔制御不可能性⇔即興【「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる③】
前半②はこちら。
関口由翔《Authentic》
この作品には裏話がある。このゼミの受講生のうち何人かは「音楽論」(教員:中井悠)を履修していた。私が4つ掛け持ちしていたティーチング・アシスタントを担当した授業のひとつである。この授業は「偽西洋音楽史」の題目で、たとえばHIP(Historical Informed Performance=歴史的考証にもとづくパフォーマンス)とそれに対するリチ
【コンサートミニレポ#7】「観客」というファクター【「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる②】
柏木泰知《Time Zone》
作曲の授業で成果発表会を開催する意義は、だいいちに「観客」というファクターを導入して作曲・演奏に向き合うことができるようになることだ。授業内では、観客が生まれる(演奏者以外は必然的に観客となる)シーンがあるとはいえ、それは楽譜を見て、作曲者の素性もよく知り、授業の趣旨も理解しているという、ある「文脈」をもっている観客に過ぎない。そうではなく、「観客」というファク
【コンサートミニレポ#6】東方理紗さんの西村朗《焔の幻影》ほか—武蔵野市国際オルガンコンクール入賞者披露演奏会
第9回武蔵野市国際オルガンコンクール入賞者披露演奏会
2023年9月18日(月曜日)
武蔵野市民文化会館 小ホール
第4位 (Fourth Prize)
ダニエル・ミニック(アメリカ/オーストリア)
Daniel MINNICK,USA/Australia
F.メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第3番 イ長調 Op.65-3
Felix Mendelssohn(1809-1847):Organ
「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる①当日までの私的な記録
マスプロ大学と、それに対抗する芸術実践
私は今学期、4つの授業のTAを掛け持ちしていた。すべて前期課程生向けの音楽系の授業で、そのうち3つは芸術実践の授業(非・座学)である。大学の教員や院生にそのことを話すとみな一様に驚くので、おそらく最多記録に近いのではないかと思われる。4つ掛け持ちすると本学内で可能な労働時間がほとんど埋まってしまうので、少なくとも現在の規定においては本学の最多記録とみ
間宮芳生《合唱のためのコンポジション第4番「子供の領分」》と小泉文夫編『わらべうたの研究』の対照調査【第1楽章】
本稿は、間宮芳生(1929-)の合唱のためのコンポジションシリーズより第4番《児童合唱とオーケストラのためのコンポジション 子供の領分》の理解を深める目的で、その歌詞のもととなった小泉文夫らを中心とする研究『わらべうたの研究 楽譜編』との比較対照を行ったものです。
この作品は演奏機会がさほど多くないにもかかわらず、コアな層でたしかな人気があるように思われます。これから上演が増えていくかもしれま
【コンサートミニレポ#5】カーゲルのような作曲家はエスタブリッシュされるくらいならネタ枠にいた方がずっとまし(なのか?)-神奈川フィルハーモニー管弦楽団「華麗なるコンチェルトシリーズ」第23回
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
華麗なるコンチェルトシリーズ第23回
2023年12月9日(土曜日)
開演時間 14:00
公演場所 横浜みなとみらいホール
指揮者 川瀬賢太郎
共演者 阪田知樹(ピアノ)篠崎史門(ティンパニ)
主な演目
カーター・パン/スラローム
カーゲル/ティンパニと管弦楽のための協奏曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第6番ニ長調Op.61a(作曲者自身によるヴァイオリン協奏
【コンサートミニレポ#4】一瞬の「いま」を70年にも生きて-アルテリッカしんゆり2023 オペラシアターこんにゃく座 オペラ「森は生きている」【林光《流れ》(1973)まわりみち解説(わきみちε)】
アルテリッカしんゆり2023 オペラシアターこんにゃく座 オペラ「森は生きている」
2023年04月30日(日)
川崎市多摩市民館 大ホール
【原作】サムイル・マルシャーク(湯浅芳子訳)
【台本・作曲】林光【演出】眞鍋卓嗣
【キャスト】
一月・総理大臣/佐藤敏之
二月・警護隊長/北野雄一郎
三月・オオカミ/花島春枝
四月・カラス/島田大翼
五月・ウサギ/冬木理森
六月・もうひとりのむすめ/小林ゆ
【コンサートミニレポ#2】ニッポニカが満員にならないこんな世の中じゃ―オーケストラ・ニッポニカ第43回演奏会【林光《流れ》(1973)まわりみち解説(わきみちγ)】
第43回演奏会 社会への眼差し 概要
2023年11月12日(日)14時30分開演
紀尾井ホール
池辺晋一郎 悲しみの森 オーケストラのために (1998)
吉松隆 鳥のシンフォニア(若き鳥たちに)(2009)
三善晃 谺つり星<チェロ協奏曲第2番>*(1996)
林光 第三交響曲<八月の正午に太陽は…>** (1990)
指揮:野平 一郎
チェロ*:横坂 源
ソプラノ**:竹多 倫子
管