ぴけお

若かりし頃は、レーシングドライバーを目指していました。夢を追うために、金に染まりアウトローな世界に足を踏み入れそうにもなりましたが、今は普通の会社員です。 私の話を読んで勇気付けられる人が1人でもいたらと思い執筆しました。

ぴけお

若かりし頃は、レーシングドライバーを目指していました。夢を追うために、金に染まりアウトローな世界に足を踏み入れそうにもなりましたが、今は普通の会社員です。 私の話を読んで勇気付けられる人が1人でもいたらと思い執筆しました。

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走ることが夢だった1 (カート編)

私は幼い頃、ガンダムの好きな男の子でした。 年と共にクルマに興味を持ち、高校の時にカートを始め、19歳の時に国内A級ライセンスを取得、27歳でメーカーのプロドライバーのテストを受けました。 その数ヶ月後、精神科のベットにいました。 夢と現実、その狭間で苦しんだ私の実話です。 片鱗 私は幼い頃から、手先が器用で絵を描くことや工作が好きでした。 集団に馴染めず保育園も拒否して一年目はほとんど休みました。 家で教育テレビを見る毎日でした。 今思うと幼少期の過ごし方で、私の人生の

    • 走ることが夢だった7 後半(フォーミュラ編)

      最後になるであろうレーシングスクールでの練習走行。 今のレーシングスクールと再契約するつもりはない。 先の予定は何もなくなるが、今出来ることをやろう! 今、タイムは何秒出せるか? レーシングスクールの最終日が始まる。進路 筑波サーキットでのいつもの朝。 ゲーム雑誌の取材とは別に、レース業界誌の取材があるらしい。 FJ1600の専門誌を特別号として発行するらしい。 今回のタイムアタックでは、サイドラジエターの比較的新しいマシンが私に回って来た。 乗ってみたが、正直明確な違いは

      • 走ることが夢だった7 前半 (フォーミュラ編)

        自動車整備専門学校、レーシングスクール、ガソリンスタンドのアルバイト、彼女とのことと忙しい毎日 彼女のことが大切だが、レースのこともあり最優先できない お互い気持ちはあるのだが食い違ってばかりの日々半端 彼女は、私とできる限り一緒にいたいと考えてくれる娘だった。私はそんな彼女の無欲さにひかれていた。 ただ、当時の私はレースがあっての話だった。 彼女とレース、私は別のことだと思っていた。 初めての恋愛だったのでわかっていなかったが、女の子にとって自分の事より大切なことがあるの

        • 走ることが夢だった6 (フォーミュラ編)

          自動車整備専門学校も2年になろうとしていた。 レースの予定もなくなったので、アルバイト代をそこまで稼ぐ必要がなくなった。 クルマの勉強にもなると思い、ガソリンスタンドのアルバイトに切り替えた。足元 専門学校に入学し、レーシングスクールにも登録、話が違うということばかり起こる中、かなり無理をしてきた。 少し踏み留まり地盤固めをする事にした。 卒業後の就職のことも考えなくてはと思い、経験を積むためにアルバイトをガソリンスタンドに変えた。 知ってるようで知らないことばかり。 クル

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        走ることが夢だった1 (カート編)

          走ることが夢だった5 (フォーミュラ編)

          カートを卒業して、 FJ1600への転向がスムーズにいかずサーキットから遠ざかる日が続く。焦りや苛立ちもあるが、学生生活を満喫するのも今できることじゃないかと模索する日々。 しかしスピードに魅せられた体が言うことを聞かない。日常 レーシングスクールに連絡をとり、事務の女性に確認を取ると、筑波サーキットのスクールは、3ヶ月に一度くらいのペースらしい。 それではちっとも練習にならないがお金のかかることだから仕方ない。 とは言っても1年間のレース費用として契約した以上、スクールに

          走ることが夢だった5 (フォーミュラ編)

          走ることが夢だった4 (フォーミュラ編)

          山梨に帰った次の日、学校へ登校。 担任に報告する。 レースに詳しい先生ではないので、状況を説明しても顔をしかめるだけで通じない。 数日後、貧乏人呼ばわりされたレース担当の先生に相談した。 筑波のスクールに行ったのか?と笑われる。 FJ1600のレースでもチャンピオンクラスは、バブル時は年間2000万使ってたんだぞと言われた。 それから同じ専門学校の卒業生でレーサーになった人の話を聞かされる。 その人は中古のマシンを購入してレースに参加していたという。 話の最後に、「レース

          走ることが夢だった4 (フォーミュラ編)

          走ることが夢だった3 (フォーミュラ編)

          カートを引退しフォーミュラカーに転向しようと、レースの専門誌の広告を見る。 レーシングスクールの広告に目がいく。それが危険な世界への誘いだとも知らずに。独断 まずはライセンスを取らなくてはいけないと思い、レーシングスクールに申し込むことにした。 なんの当てもなく広告を眺める。 どこがいいのか分からない。 1番大きく広告を出しているところに連絡することにした。 電話がつながりFJ1600のレースがやりたいと伝える。 電話代がかかるだろうから掛け直すと言われる。ずいぶん親切だな

          走ることが夢だった3 (フォーミュラ編)

          走ることが夢だった2 (番外編 たった一度の優勝)

          私はレーシングチームを持つ自動車整備の専門学校に進学しました。 入学早々レース担当の先生からは「レースの世界は、金、コネ、実力。お前みたいな貧乏人のやるスポーツじゃないんだ」と先制パンチ。 カッとなりオレにだってできるんだと啖呵を切って、学生生活が始まった。学校見学に来た半年前は、学校内にガレージがありレーシングチームが存在しました。 入学してみると、前年度でレーシングチームは解散。 後から聞いた話だと、レギュレーション違反の罰則で解散に追い込まれたらしい。 ただ、元々校則で

          走ることが夢だった2 (番外編 たった一度の優勝)

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          いつかはフェラーリいつかは鈴鹿!

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