走ることが夢だった2 (番外編 たった一度の優勝)
私はレーシングチームを持つ自動車整備の専門学校に進学しました。
入学早々レース担当の先生からは「レースの世界は、金、コネ、実力。お前みたいな貧乏人のやるスポーツじゃないんだ」と先制パンチ。
カッとなりオレにだってできるんだと啖呵を切って、学生生活が始まった。学校見学に来た半年前は、学校内にガレージがありレーシングチームが存在しました。
入学してみると、前年度でレーシングチームは解散。
後から聞いた話だと、レギュレーション違反の罰則で解散に追い込まれたらしい。
ただ、元々校則で