『インターンシップ』について考える(1)
2020年3月、「全国求人情報協会」「日本私立大学団体連合会」「国立大学協会 」「公立大学協会 」他が記者会見を行い、十分な就業体験が確保されない1日完結の「ワンデーインターンシップ」の取り扱い(受付・情報の掲載)を停止するという共同声明を発表しました。
全国求人情報協会には、マイナビ社、リクルートキャリア社(リクナビ)など、新卒の就職情報を扱う13社が加盟しているため、その後は就業体験をともなわない「ワンデーインターンシップ」という呼称は無くなり、就業体験をともなうものは「1日仕事体験」のような名称で情報が掲載されることに。
また、同時に大学の授業に影響するインターンシップの平日開催を自粛し、土日祝日、夏期休暇や冬期休暇等での実施を企業に促すことも決定しました。
2020卒までの売手市場の中で、「インターンシップ実施企業」が大幅に増え、大学も、これまでの「学内企業説明会」に加え「学内インターンシップ企業説明会」を開催するなど、新たな就職支援プログラムに取り組むことに。
一方、2022年卒(現在の4年生)対象のインターンシップはコロナウイルス感染拡大の影響で中止になったり、リモート実施になったり、かなり開催が制約されました。
2023年卒(現在の3年生)対象のインターンシップについては、就職情報サイトでは6/1(火)から内容を掲載する予定。すでにエントリー予約を受付けている企業も。
コロナウイルスの感染拡大、オリンピック開催等の状況下、企業がどのようなかたちでインターンシップを企画・運営するか注目されます。
インターンシップには、「履修科目として設定されてるもの」「企業が独自に企画し募集するもの」「中央官庁や地方自治体が大学を通じて募集するもの」など、いろいろあります。
開催の目的も、文部科学省指針を遵守し「採用を目的とせず、教育的効果を念頭に就業体験の場を提供するボランティア的なもの」から、「採用とは関係ありません」は建前で、採用選考の一環としているものまでさまざま。
いま、この「インターンシップの目的」や「インターンシップの質」が問われています。
この辺については、『インターンシップについて考えてみる(2)』でお伝えします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!
写真:多摩川上流、山行時に撮影
(続く)
👉公益社団法人 全国求人情報協会
https://www.zenkyukyo.or.jp/
👉 日本私立大学団体連合会
https://www.shidai-rengoukai.jp/
👉 一般社団法人国立大学協会
https://www.januな.jp/
👉一般社団法人公立大学協会
http://www.kodaikyo.org/
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