『インターンシップ』について考える(2)
インターンシップ(就業体験)は、企業や官庁研究の貴重な機会になります。
文部科学省の目ざす教育効果としては、「学修と社会体験を結びつけることにより、学修の深化や適切な職業選択に資する」ということになるかもしれません。
リクナビやマイナビ等「就職情報サイト」を利用している企業は、6/1からインターンシップシップ情報を開示し、受付も開始します。すでに、エントリー予約を受け付けている会社もあります。
インターンシップ情報は、就職情報サイトだけでなく、会社のホームページや大学のキャリアセンター等での案内もあるので見逃さないようにします。
なお、中央官庁や地方自治体のインターンシップは、大学を通じて募集することがほとんどです。
経済産業省、金融庁、国土交通省、環境省、総務省、法務省、外務省、警察庁、防衛省、厚生労働省、文部科学省、最高裁判所など、多くの官庁がインターンシップを実施しています。
東京都庁、警視庁、東京消防庁、県庁、市役所、警察署・消防署、地方裁判所なども。
官庁インターンシップの募集は、学部の掲示板(HP他)やキャリア支援センター等で案内されるので、公務員を志望している学生のみなさんは見逃さないようにしましょう。
インターンシップの期間は、2日間、3日間、5日間、10日間、それ以上とさまざま。文系より理系、理系でも専門分野をもつ大学院生対象のインターンシップは長い傾向があります。
インターンシップ参加にあたっては、希望者の抽選という会社もありますが、多くは「エントリーシート」の提出を求め、中には「適性検査」を実施し、「面接」を行う会社も。
大学によっては、インターンシップの教育効果にこだわり、学内インターンシップ説明会への参加条件として「インターンシップ期間5日以上、学年を問わず参加できるプログラムを有する」としているところもあります。
しかし、現在はインターンシップと呼ばなくなった「1日仕事体験」が圧倒的に多いのが実状。
「1日仕事体験」が役に立たないのかというと、机上で考えているのと現場に足を運ぶのでは、得られる情報量がかなり異なるため、1日だから無駄かというと一概にそうは言えません。
また、会社によっては、「1日仕事体験」に参加した学生の中から自社が求める人材を選び、例えば「3日間インターンシップ」や「先輩社員との懇談会」への参加を呼びかけ、学生を囲い込むケースも。
文部科学省や大学の意向は尊重しつつも、インターンシップは各社が求める「人材発掘の場」になっています。
そのことを理解してインターンシップに臨むことが必要です。
次回もインターンシップについてお伝えします。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
写真:八高線越生(おごせ)駅が最寄りの「大高取山」にて
👉学生支援機構(JASSO)
インターンシップ関連政府方針等情報
(続く)