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心に残るボスの言葉

上司の言葉、改めボスの言葉。
新卒で入った職場はボスの天下だった。常識も愛想もなかった私にボスがくれた言葉を少しだけ以下で紹介させてほしい。

  1. 「ちゃっちゃとやりなさいよ」
    入りたてで仕事のやり方が分からないのに、分かっていなければならないような気がして、一応自分でやってはみるものの周りの忙しそうな先輩達に質問できず、ボスになかなか報告できずにいた私への一言。
    ボスからすると報告が上がってこない=まだ何もできていない。
    そうか、とにかく早くやらないといけないんだ!なんでもいいから形にしてボスに投げた方がいいんだ!という仕事観を醸成するきっかけとなった言葉だ。
    当時の自分には素直に周りに分からないことは聞け、優しい人達だからそれくらい教えてくれるよ、と強くアドバイスしたい。 

  2. 「なんでやって帰らないの?」
    当時土曜にやっていた勉強会が終わってすぐに帰ろうとした私への一言。
    担当案件に関して金曜に頼まれた内容が終わっていないのに、なぜそのまま放っておけるのか?土曜にせっかく来ているのに、なぜ終わらせて帰らないのか?いや、終わらせて帰れという意味である。
    これは担当案件に対する当事者意識が欠けていたうえ、月曜になればまた新たな仕事が降ってくることなどの想定が甘かった私の意識を大きく変えた。
    後回しは自分自身の首を絞めるだけ。とにかく終わらせてしまうことが自分に負荷をかけないことにつながる。これを気がつかせてくれた言葉だ。

  3. 「これ気にならないの?」
    インデントずれ、文字フォントずれのあるファイルを提出した私への一言。
    早いだけではだめ。体裁面も整えてから提出すべし。
    この言葉をかけられたときは「はい。気になりません。」と返してしまった(この頃にはそれなりに図太くなっていた)が、自分のズボラ、雑が許されるのはプライベートだけだとはっきり理解した。
    その後「スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい」を読んでからは、逆に気になりすぎてしまっている。

  4. 「あなたみたいな恵まれた人には想像もつかないこと」
    ボスと車で移動する中でボスがお客様の話をしているのを聞いていた私への一言。
    確かに自分は同質の人とばかり関わってきているため、自分と異なる経歴の人とあまり出会ってこなかった。恵まれた環境で育ってきたと思う。
    それでもどこかで現実に起きていることは本やテレビで描かれていて、自分は知識としてはおおよそのことを知っているのだとたかをくくっているところがあった。
    ボスの言葉はその認識を大鉈で薙ぎ払った。
    それ以来、分かったような顔をしないように努めている。


以上の言葉を含め、自分の仕事観は大きくボスの影響を受けている。
しかし困るのは、今回書いた言葉は別として、ボスの多大なる影響を受けた価値観はかなり昭和だということ。昭和の頭で令和を乗り切ることができるのか。やや不安だ。

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