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「熊本城マラソン」の様子を見てきただけの話と、興味が持てない仕事で挫折した話⑤

※これまでの話↓

オトナになってジョギングを始めてわかったこと

運動神経は元々悪かったけど、大人になってジョギングを始めた。スポーツはどれも下手だけど、ゆっくりと長めに走ることはできるかもと思ったから。学生の頃は1kmぐらいでゼエゼエなってて全く走れないイメージが自分の中にあったけど、それよりはもう少し長く走ることができて嬉しくなった。とはいえ、3km程度が限界。それでも、何者にも強いられない持久走がこんなに楽しくて、身体を動かして汗をかくことが気持ち良いと生まれて初めて感じた27歳の春を忘れられない。

黒木亮「冬の喝采」(幻冬舎刊)という、早稲田大学競争部出身の著者が箱根駅伝のドラマを描く自伝的小説がある。その中で、長距離向きの身体と短距離に向きの身体があってその適性は遺伝子で決まっている、みたいなことが書かれていたと思う。つまり長く走れるのには向き不向きがある、と。筋骨隆々のサッカー部のヤツが全く泳げなかったりするのもそういうのが関係してたりするんだろうか。ソイツは泳げなくても「そこがカワイイ」だなんてモテていてクソがって当時思っていたけど。・・・そんな話は置いておいて、運動神経がなくとも走りたいって気力があるってことは、自分はどちらかといえば長距離向けの人なんだろうな、と。

たぶん、このままジョギングを続けていくとして、普通なら次の目標としてマラソン大会みたいなものを設定するんだろう。自分でもはっきりとは分かっていないんだけど自主的に走っているという行為がたぶん好きなんだと思う。「大会に走らされる」感が湧いてくると、走ること自体やめてしまいそう。この先も3kmでゼエゼエやってそうだ。

9:00 号砲

熊本市長やゲストランナーの挨拶があってスタート。ザーッと人が流れて来る様相は、夏場のニュースで見る東京サマーランドのよう。全然途切れる様子がなく、最初の5分くらいは圧倒されていたが、途中で飽きてきてワンセグの中継で設楽のレースを観ながら待つことに。

そこから10分ほど遅れて「復興チャレンジファンラン」がスタートした。商店街のアーケードを通る3km程度のコース。

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商店街のアーケードで人が全力疾走する姿はひったくりや万引きみたいなヤツがよっぽどあらわれない限りは見れることがないので、一目見ようと下通アーケードへ移動。普段知っている街並みを人が堂々と走る"非日常"感は、関東出身だったら箱根駅伝に馳せることができるんだろうか。10年以上東京に住んでるとはいえ、箱根駅伝を見ていてもその点においてはなかなかピンと来ないけど、その非日常感の面白さが理解できる。おもてなし武将隊が甲冑着て走ってるならなおさら面白い。今までプロが走る姿ばかりを見てきたので、その新鮮さに驚かされた時間だった。

(※続く↓)


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