着物イベントでのジェンダー視点

七五三ではないが… 

 週末に、着物イベントに参加してきた。着物のレンタル料だけで着付けと撮影をしてくれて、別途料金を払えば写真カットのデータももらえるというもの。以前に参加してとてもよかったので、今年も参加してみようということになった。
 我が家の子どもたちは今回七五三のタイミングには少しズレていたが、細かいことは気にしない。写真を撮ると、その時のことが思い出されるきっかけにもなるし、子どもたちの成長を見るためにも良いかと思い、また着物を着る機会もそうそうないので、絶好のチャンスだった。
 以前は着替えの際に恥ずかしがってほとんど笑顔がなかった末の子も、今回は少し成長したようで、着付けのスタッフの方の誘導に乗ってうまく着付けをしてもらっていた。

着物の作法

 順番に着付けをしてもらったので、先に着替え終わった末の子は手持無沙汰になり、その場に座り込んでしまった。撮影前に着崩れするのを避けるため、スタッフの方も「椅子に座ろう」と促した。
 そうか、着物だと、そもそもあぐらをかいたりできないんだった…と改めて思った。着物でも、末の子は女の子用の着物、上の子たちは男の子用の袴を着ていたので、特に女の子はあぐら用にはできていない。
 もちろん、大人であれば「今日は着物だからしとやかに」とか、「今日はスーツでビシッと決める」など、着るものによって気持ちを切り替えるなども可能だが、子どもはそんなことはお構いなしだ。楽な姿勢だからとあぐらをかいていた末娘を見て、「着物の時は足を揃えて」という声掛けをしたが、自分で言いながらも、そうか、こういうところから男女の違いが生まれているのかもしれないな…と思った。
 男は袴だからある程度足はさばけるが、女は足が開かないようにしなければならない。そう考えると、今は好きな服が選べて良かったな…などと思った。

撮影はつつがなく終了

 子どもたちの着替えも終わり、何種類かポーズを決めて(というか指示通りに動いただけだが)、あっさりと撮影は終了した。こういうとき、我が子は意外と従順に言われるようにポーズを取っていたが、やはり少しいつもとは違う表情であった。まあ、これはこれで良い思い出となった。
 いつもと違うことをすると、いつだって新たな発見があるものだ。

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