女子の大学進学について

ジェンダーバイアスがすごい

 朝日新聞のPodcastを聞いていて、信じられない…と思ったが、2024年の今でも女子の(大学)進学に関して、そんな古い価値観から出てくるジェンダーバイアスがあるのだと気付かされた。確かに、大学入試で女性を排除するような点数付けがされていた大学があったと聞かされた時は、「これ現代の話かい…」とかなりの絶望感を抱いた。だが、絶望はするものの、それらのルールを決めていたのはおじいさんないしおじさん達だろうと容易に想像ができた。
 ただ、今回Podcastの語り手だったのは女性で、このような考え方をしている子育て同世代(女性)もまだいるのだなと思い知った。まあ、でも私の親世代(私の母)は「女が大学行くなんて」と言われたそうだから、その親に育てられた私達の世代も、その価値観に染まっていても不思議はないよな…とも思う。私も今回のトピックスを聞いて、(ジェンダーに限らずだが)各種のバイアス(そしてアンコンシャス・バイアスも)に関しては人ごとではないのかも、と思い始めた。

大学に進学すると

 今回の件ではどうやら女性の場合、以下のような点で(大学に)進学する際にバイアスが掛かったコメントをされることがあるようだ。

女性だと…

・地元で進学したほうがいい
 (理由)→遠方の大学だと、目が届かなくて心配だから?(心配の内容は様々だが、男では免れても女では免れない防犯上の制約が多いからか)

・浪人しない方がいい
 (理由)→歳がかさむから?(それもひどい話だが)・もしくはお金が掛かるから?(これは男女問わずだが)

・苦労してほしくないから
 (理由)→これは正直私は理解できなかったが…男でも女でも、子どもには先回りして「不要な苦労はしてほしくない」ということなのか?或いは(女は)結局結婚して家庭に入るから意味のない苦労は不要だからなのか?箱入りの娘の方が(親が)安心だからか?

・学歴は意味ないから
 (理由)→・・・。
 これが現代にそぐわない考え方だなーと思ったが、結局「女は結婚するんだから、家庭に入るには学歴は不要」という考え方が前提となっていて、「結婚できるか否か」での基準は「(一部の)男が決めている価値基準」だということに、早く皆気づくべきだと思うのだが…

やっぱその価値観に行き着く

 結局、上記の「女に学歴は不要」というのは、「女は結婚することが至上命題」という価値観を植え付けられた結果だと思う。
 学問は、単に会社に入るためだけのものではない。人は教養を身に着け、学ぶ権利は誰にでもある。現代でも、過去から続く男女間での給料の差があることも是正されてほしいが、未だにそうなってはいない。その格差が是正されない限り、「女は男と結婚して初めて生活ができる状態」になる。これでは事実上、結婚という制度に(生活を成り立たせるために)頼らざるを得ないのではないか?
 「同一賃金・同一労働」というのが少しずつ定着してきたと思うが、男女問わず一人でも自活できるような賃金であれと思う。
 価値観のアップデートは容易ではない。私も自分自身が今の価値観に更新できているのかわからないし、今の私を構成しているのは過去の価値観であるとも思う。少しでも自分が様々な考え方に開いた状態でいられるようにしたいと思う。

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