話題の東近江市長の件について。
現役の東近江市長の発言が話題です。
私はこの東近江市の小椋正清市長について、どんな経歴で政策は何に力を入れておられるかなどは全く知らない状態で今PCをカタカタしています。なので誤解があったら申し訳ありません。
ただ、今回話題になっている発言については「とんでもねぇな!」と憤っています。
念のため、京都新聞さんがYouTubeで公開されている当該発言のあった首長会議の音声データを聞きましたが、現役の市長の立場でこのような発言をされたことに対して愕然としています。なので、小椋市長を擁護する気はありません。
京都新聞YouTube
「不登校になる大半の責任は親に」などと発言する滋賀県の小椋正清・東近江市長(2023年10月17日 滋賀県愛荘町)【音声データ】
この発言の何が問題なのかという点について、いくつか思うことがありました。(いや、いくつかどころではないのですが、それを全部書くのは専門家の方々にお任せします。)
このニュースを見た多くの人は「なんてひどいことを言うんだ!」と憤っているように思います。
私もその一人ですし、今回のニュースに対してネットでの反応もそのような形で”炎上”しているように見えます。
ただ、実際に小椋市長のような考えをお持ちの方はおられるのです。
しかもそう少なくもないのではないか、とも思っています。
大きな声で発信されないだけで。
昔に比べてフリースクールや学校外での居場所が増えてはいますが、実際に不登校の子どもやその保護者が身近にいたら「弱い」「甘い」「親が悪い」と言うことをおっしゃるかたは一定数おられます。
このほとんどが、学校教育・こどもの権利・社会的な背景をあまり知らない方々なのかなと思います。
小椋市長は市長という立場で堂々と先の発言をされたわけですが、このかたの場合は知らない(誤解している)ということに加えて、少々偏った思想をお持ちなのかなという風に私は感じました。
個人がそう思うことは自由ですが、それを市長という立場で発言されるというのは…。
でも、私たちがここでしなければならないことは、ただただ小椋市長を批判することじゃないのです。
小椋市長のような考えを持っているひとがいるということを受け止めて、できるアクションを起こすことだと思います。
近江八幡市で不登校支援事業などをおこなうNPO法人Sinceさんは早速署名活動を開始されました。
この署名活動では、市長の発言の撤回を求めるだけでなく、「不登校状態にある子ども、保護者及び支援者と協議する場を設け、不登校についての理解を深めること」も要求されています。
東近江市長に不登校に関する発言の撤回及び不登校関係者との協議を求めます!
この要求は小椋市長に対するものですが、不登校に関わる多くの課題について「知る」ことから社会全体が変わることは多くあります。
もちろん昔に比べると、社会の理解は進んでいます。それは間違いないと思います。
ただやはり、正しく知ってほしい。「なんとなく時代がそういう感じだから」ではなくて。
不登校に関する課題は、子どもの権利や社会的背景も含めて考えるととても広くて、学校やフリースクールだけの問題じゃないんです。子どもだけの問題じゃないんです。
いろいろなことを知っていった上で、どう感じてどう行動するのかは十人十色あっていいと思います。価値観ってそれぞれ違うから。
こういう話を批判するだけでなく、前向きに議論できる、学びと交流の場がつくりたいと思っています。
普段はあまりこんな感じの発信をしないのですが、社会教育の場ってこういうことだよなぁと思いながら書きました。
最後までお読みいただいてありがとうございました!
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