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支えられていたのは、自分のほうだった。

「支えてくれてありがとう」
そんな言葉を周りの人に言ってもらえることがある。

感謝してもらえることは嬉しいが、同時に思うことがある。

「支えてもらっていたのは、自分だよ」

自分は人に頼ることが苦手だ。
人に相談に乗ってもらうことを申し訳なく思う。

相手の時間を取ってしまうこと、ネガティブな話題を話すこと。
それらは相手のために1㎜もならない、と思ってしまう。

相手のためにならないことはしないほうがいい。
だから、人を頼ることに抵抗がある。

だからこそ、時に遠慮なく頼ってくる友人に、「この人凄いな」と思う。

唐突にくる「今から電話していい?」のline。
ある時は何の連絡もなく、突然電話をしてくる。

でもその連絡は決して不快ではなくて、「どうしたの?」と耳を傾けたくなる。


遠慮なく頼ってくれた時、「こんなにすんなりと頼っても、頼られた方も悪い気はしないな」と感じる。
だからこちらも、「頼ってもいいかな」と思わされる。

そして何かモヤモヤして連絡した時に、予想通り「どうしたん?話聞くよ」と応えてくれる。

きっと普段から頼っている人は、何も意識はしてないと思う。
けど頼るのが苦手な自分としては、遠慮なく頼られることは有難いことでもある。

あなたが遠慮なく頼ってくれるから、私も遠慮なく頼ることができる。

人を頼ることは、頼られる側を救うこともある。
支えているつもりだけど、支えてもらっていたのは自分の方だった。

そんなことを、この半年間で感じた。

いつも、支えてくれてありがとう。

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