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若者と中年世代の価値観の断絶:未来を拓く新しい世代の可能性

私は40代や50代の人たち、いわゆる「スタンダードな中年層」と話が噛み合わないことが多い。この世代は、昭和的な価値観を否定しながら平成という時代を生き抜いてきたが、自己中心的で無責任な態度が目立つ印象がある。何か問題が起きると、他人や会社に責任を押し付け、自分は真っ先に逃げるような傾向がある。もちろん、中には信念を持ち、建設的かつクリエイティブな活動を行う立派な人もいるが、多くは非建設的で内向きな印象が強い。

異なる波長、異なる世代

私が子供の頃から、今の40代50代の人たちと波長が合わないと感じることは少なくなかった。逆に、大正時代や昭和初期に生まれた世代、いわゆる「戦前の世代」とは非常に心地よく話ができた。しかし、今では彼らは高齢となり、第一線から退いているため、そうした世代との交流の機会は少なくなった。

一方で、驚くべきことに、今の10代や20代の若者とは非常に話が合う。彼らは、自分たちの親世代である40代50代の無責任で自己中心的な振る舞いを見て育ち、「自分はこうはなりたくない」と心に誓っているように感じる。彼らは内面にしっかりとした信念を持ちながらも、それを外に強くアピールすることはせず、自分の道を静かに貫いている。この姿勢は、戦前の世代と通じる。

若者世代の特徴と中年世代の誤解

どの時代でもそうだが、中年世代が「若者はこうだ」と思い込む姿勢は、しばしば大きな誤解を生む。現在の10代20代は、40代50代が若かった頃の価値観とは全く異なる感性を持っている。特に40代50代は、今の若者を「かつての自分たち」と重ねて見てしまいがちだが、それは全くの勘違いである。

例えば、10代20代の若者は、育ってきた環境や常識そのものが、中年世代とは異なる。社会の変化に柔軟に対応し、新しい価値観や技術を迅速に受け入れる力を持っている。一方で、40代50代は、新しいものへの適応に苦労し、古い価値観に固執しがちである。

日本の未来を牽引するのは誰か

日本は超高齢社会に突入し、人口分布においても40代50代がボリュームゾーンを占めている。そのため、今後の日本の方向性を決めるのは、必然的にこの中年世代となるだろう。しかし、残念ながらこの世代が時代の変化についていけない場合、結果的に日本は世界から取り残される可能性が高い。これまでの30年間で日本が停滞し続けたのも、このような世代の硬直した価値観が原因の一つといえる。

一方で、少数派である10代20代が中心となり、AIやテクノロジーを活用して新しい価値観を打ち立てることができれば、未来の日本にはまだ希望がある。人口構成的には少数派であっても、彼らの柔軟性や創造性が鍵となるだろう。

古い価値観の押し付けをやめ、新しい時代へ

40代50代の中年世代には、自分たちの価値観や考え方を若者に押し付けないよう心がけてもらいたい。若者は中年世代とは全く異なる新しい価値観を持ち、新しい時代に適応しながら生きている。その声を無視し、押し付けがましい態度を取ることは、日本全体の停滞を助長するだけである。

新しい時代の価値観を認め、若者の可能性を応援することが、今の中年世代に求められている役割である。私自身も、これからの日本の未来を担う若者たちのために、自分の考えを柔軟にし、新しい時代を肯定的に捉える姿勢を貫いていきたい。

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