信念を持つ生き方
最近、仕事の依頼が多く、休む間もないほど忙しい日々を送っている。充実している反面、忙しさに流され、自分の進むべき方向や信念を見失う危険性も感じている。この世の中で大切なのは、目の前の雑事に囚われず、「自分はどう生きるべきか」という大きな道筋を常に見据え続けることだ。
信念を持ち、道を進む
昔から新しいことに挑戦するのが好きで、世の中をより良くする未来志向のプロジェクトに積極的に関わってきた。その経験から、同じ信念を持つ人々と協力し、真っ直ぐ道を進むことが何よりも大切だと感じている。信念を曲げず、自らの価値観を貫く生き方こそが、真に美しく、誇るべき生き方であると信じている。
最近では、兵庫県の斎藤知事や、元名古屋市長の河村たかし氏、さらにはトランプ大統領のように、強い信念を持ち逆風に立ち向かう人々に共感を覚える。どれだけ攻撃されようとも、自分の正しいと信じる道を進み、結果として民意を得る姿は、多くの示唆を与えてくれる。
表面だけの綺麗事に潜む危険
一方で、これまで多くのスタートアップやベンチャー企業と関わる中で、表向きには「世の中を良くする」と謳いながら、実際には利益追求や詐欺まがいの行為を行う企業も少なくないことを知った。詐欺師たちは、巧妙に「美麗辞句」を並べ、見た目を整え、表面だけで人を惹きつける。しかし、実際には中身の伴わない行動や言葉で他者を欺いているのだ。
こうした経験を通じ、表面的な綺麗事や魅力的な言葉に惑わされない目を養うことの重要性を痛感した。
本物と偽物の見極め方
最近では、富裕層や上流階級と呼ばれる人々と接する機会も増えたが、彼らに共通するのは「本物の人間は、見た目で自分を誇示しない」という点である。特に、代々続く富裕層の多くは、自分が裕福であることを外見に表さない。理由は単純で、詐欺師や悪人を遠ざけるためだ。
一方で、表面だけを取り繕い、自分を良く見せようとする人間ほど、詐欺師の可能性が高い。詐欺師にとって最大の恐れは「詐欺師だと見抜かれること」なので、見た目を整え、信頼を得ようとする。しかし、彼らの言葉や行動をよく観察すれば、中身が伴っていないことがすぐに分かる。
深い対話が信頼を築く
表面的な判断だけでは本質を見抜けないことが多い。そこで重要なのが、相手との深い対話である。「この世の中はどうあるべきか」「人間はどう生きるべきか」といった信念や価値観に関する話題を通じて、相手の本質を探ることができる。本物の人間は、自分の信念や価値観を語り、深い議論ができる。一方で、ただ美辞麗句を並べるだけの人間は、表面的な話しかできない。
騙されない目を養うために
私自身、多くの仕事やプロジェクトを通じて、詐欺師の手口や本物との違いを見極める経験を積んできた。これらは痛みを伴う学びだったが、結果として自分を鍛える糧となった。しかし、多くの人はこうした経験を積まずに、表面的な情報や噂に踊らされてしまう。その結果、詐欺師の巧妙な手口に引っかかり、被害を受けることになる。
高齢者が無愛想に見えるのも、人生経験の中で詐欺師や悪人に出会い、簡単に心を開いてはいけないという教訓を得た結果である。成功者が容易に心を開かないのも同じ理由だ。彼らは信頼に値する人間かどうかを慎重に見極めているのである。
信頼と共に進む未来
これからも多くの仕事やプロジェクトの依頼が来るだろう。しかし、それが単なる金儲けのための協力依頼なのか、それとも真に世の中を良くするための取り組みなのかを見極める目を養う必要がある。そして、信念を持ち、社会をより良くしようと行動している人々と共に歩むことこそが、自分自身の生きる価値を高める道である。
現代社会は、詐欺や偽善で満ちた暗闇のような場所かもしれない。しかし、信念を持ち、誠実に生きる人たちがいる限り、その未来には必ず希望がある。これからも、そうした人々と共に、真っ直ぐな道を歩んでいきたい。