
まずは必勝のイメージング
「人生詰んだ」状態をリセットする魔法
第4章 顧客目線のマーケティング
・まずは必勝のイメージング
・自分が第三者ならどんなプロセスでお金を出すか
・どこのお金を引き寄せるか
・大手老舗企業と戦う方法
・自己満足が最大の敵
・まずは必勝のイメージング
何か物事を成し遂げようとする時、どの視点をスタートに置くかが重要となる。
多くの人は、今の自分の地点を基準とし、分相応のものを作ろうとする。
自分なりにそこそこの達成ができるため、趣味として楽しむにはこれで十分である。
裏を返せば、これでは自己満足の結果しか生み出せない。
クオリティの高い結果を得るためには、ゴールの地点から逆算してプロセスを構築するのが効果的だ。
しかし、これから取り掛かろうとしている案件なので、当然ながら、ゴールの状態はまだ出来上がっていない。
出来上がっていないものを想定するのは難しい。
だからこそ、我々は成功像がわかないまま見切り発車をしてしまい、失敗をする。
ゴールの設定は成功の鍵となるため、大手企業では綿密なシミュレーションを繰り返し、目指すポイントとプロセスを適宜軌道修正している。
一方、個人では十分なデータやシステムを持っていないため、なかなかそこまでのシミュレーションはできない。
そこで注目したいのが、人間に備わったイメージの能力である。
我々は日々、膨大な情報を目にしている。
そのほとんどは忘却されていると思っているが、実は潜在意識の中には全てが蓄積されているのだ。
もしもこれが全て常に顕在意識の中に出てしまったら、頭の中が一杯になり日常生活に支障が生まれる。
読者も、衝撃的な出来事があり、頭の中でそれがグルグルと回り続けた経験があるはずだ。
全ての情報があんな状態で常にグルグルしていては、とても平穏な日常生活など送れない。
人間が様々な情報を忘れるようにできているのは、現在の(目の前にある)状況に集中最適化するために必要な機能なのである。
この、普段は隠れている多量の潜在情報を統合してシミュレーションをするのが「イメージ」だ。
単なる空想ではなく、大企業が大量の金と労力をかけて築きあげたシステムと同等、いや、それ以上のものを、実は誰もが自分に内蔵している。
最先端のAIでもまだまだ人間の能力には追いついていない。
これを使わない手は無い!
物事を始める前に、それが成功している場面を何度も何度も念じる。
そして、それがイメージではなく現実であると錯覚するぐらいまで潜在意識に落とし込む。
この時の状態がまさに「成功者が成功する時」の頭の中だ。
多くの人が手探りで進むが、百戦百勝の強者は、まず徹底的にイメージの世界でシミュレーションを繰り返す。
おかしな言い方だが、イメージによって確信した「ゴール」から「スタート」するのである。