レッド
レッドとは言え、いちごのことでは、ない。そして、過去の記事に書いたように、私が、デストロイヤーズレッドであるというような告白記事でもない。
5月のはじめに、あまり立ち寄らないところにある、少し離れた街のスーパーで、ようやく、見つけたのである。あれを。
あれとは、何か。
それは、これである。
レッドキウイ。これを、追いかけていたのだ。
ネットでは、売られていたが、ちょっと高かった。スーパーでも、高かったが、ネットでは、当時、手を出せないくらいの値段で、しかも、購入するためには、一気に大量に購入せねばならなかった。
それが、スーパーで売られるようになるのを、手ぐすねを引いて待っていた。
家内に、購入要望を出すと、思いのほか、簡単にOKが、出た。
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
それは、そうだ。
今朝は、特別なミッションを、淡々と、コンプリートしたからな。
うむ。
帰宅して、開封してみようと包装を見てみる。
そして、中を、開けて、みてみる。
品の良い格好をしている。
ゼスプリレッド。
ようやく、相まみえる(あいまみえる)ことが、叶った。
さて、スプーンを用意しよう。専用の、スプーンを。
この専用スプーンは、プラスティック製で、ちょっと弱々しく見えるが、実は、優れものだ。これ一本で、キウイを半分に切れる。そして、スプーンの部分で、その半分に割られたキウイを、掬い出して食べることができる。
うむ。
すると、家内が、声をかけてきた。
まさか、これ、noteの記事にするの?
心の中の、リトルkojuroが、驚き加減に、呟いた。
noteの記事なんて、まるで興味がないのに。
どうした?
すると、ほどなく、こんなものが目の前に置かれた。
家内が言った。
ちょっとは、映えるでしょ。
心の中の、リトルkojuroが、家内に聞こえないように、囁いた。
でも、ないよ.....。
そして、食べようとしたその時、家内から、ストップが、かかった。
ダメよ。
そんなに、食べちゃ、ダメでしょ。
え?
私には、半分しか、配給が無いようだ。
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
ここは、が.....、我慢だな。
食べたかったレッドキウイは、半分になってしまった。だが、めちゃくちゃ甘かった。今後は、今までの、キウイの、酸っぱい印象が、レッドによって、全く違うものになるだろう。
私は、酸っぱい、緑色のキウイが、大好きなのだが。
私は、大切に、半分に割られた、レッドキウイを食べ切った。
脳裏には、ちょっとした夢想が、巡っていた。
ここに、もうひとりの、ブラザーレッドを連れて行けるのは、いつの日になるだろうか。
心の中の、リトルkojuroが、残念そうに、呟いた。
ゼスプリさんも、そこまでは、考えていないと思うよ。
残念だけれど。
家内も、キッチンで、上機嫌で、声をあげていた。
あんま〜いっ!
家内が上機嫌だと、我が家は明るくて、平和なのである。
だから、
これで、いいのだ。