【リキ日記】リキ
5月の中旬のことだ。
次女が、言うのだ。リキの、糞とか尿の匂いがする、と。
最近、次女は、友人を家に連れてくる。だから、ちょっと、玄関には、消臭剤を置いて欲しいと要望が来た。
そして、家内が、すぐに、購入してきた。
そして、なんと、家内は、その消臭剤を、リキのいる部屋の中に置くというのだ。
私は、すぐに、反対した。なぜならば、小動物には、わずかであっても、その薬剤が、影響を及ぼさないとも限らないからである。
確かに、当初は、匂いがきつかった。下地に砂を敷いていて。長男の家で、3カ月経過していたのだから。
もちろん、長男も、掃除は、していたと思う。でも、決して、清潔な砂では、もはや、無かったのである。
だから、私は、砂を変えた。匂いのしない、紙製のものに。そして、かなり、匂いは、おさまった。
だが、まだ、匂いは、するのだという。
こうして、玄関に、その、消臭剤は、置かれることになった。
心の中の、リトルkojuroが、思い出したように呟いた。
どれどれ。
あ、やっぱり、ブランドが、違うぞ。
ここは、リキだけに、消臭力でなきゃ。
私は、家内に、そのことを告げた。
すると、笑いながら、返答があった。
コジくん、我が家の流儀は、何?
その時に1円でも安い広告の品を、買うの。効果は、そんなに、驚くほど変わりはしないんだから。
私は、頷くしか、なかった。
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。
だから、我が家の流儀は、そこにこそ、根が張られている。
暫くして、家内が、玄関で靴を揃えていた。
良い香りがするのよね。
しょーしゅーりきーーー!
ま心の中の、リトルkojuroが、ニヤけながら呟いた。
歌ってんじゃん……。
私は、消臭剤に、こだわりは、ない。
だが、洒落は、わかるほうだと思ったりしている。
我が家は、家内が上機嫌だと、明るくて平和なのだ。
だから、
これで、いいのだ。