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2回目の株式投資型クラウドファンディングに挑戦します!

■はじめに

由風BIOメディカル株式会社は、最先端の医療技術を通じて社会に貢献することをビジョン・ミッションとして掲げる沖縄のスタートアップ企業です。ナノバイオロジー領域の先端技術を駆使して、新たな治療法や診断技術の開発に取り組んでおり、特に、癌や希少疾患の診断・治療分野において、患者様にとって最適な医療ソリューションを提供することでQoLの向上を目指し、日々研究開発を進めています。

研究開発のイメージ図

弊社の強みは、次世代の診断・治療技術を開発するための高度な専門知識と、幅広いネットワークを活用した産官学の協力体制にあります。国内外の研究機関や大学との連携を強化し、常に最前線の知識と技術を取り入れながら、スピーディーかつ確実な成果を追求しています。また、私たちは社会的責任を重視しており、持続可能な社会の実現に貢献するため、環境に配慮した事業運営を心掛けています。

■2回目のチャレンジ!その理由

このたび、私たちは株式投資型クラウドファンディングを通じて、さらなる成長と発展を目指す資金調達を開始しました。この挑戦は、単なる資金集めではなく、多くの方々と共に未来を創造するパートナーシップを築くことを目標としています。私たちの事業に共感し、共に歩んでいただける投資家の皆様との出会いを楽しみにしています。

株式投資型クラウドファンディングに踏み切った理由は、私たちのビジョンに賛同してくださる皆様と一緒に未来を切り拓きたいという強い思いがあるからです。従来の資金調達手段とは異なり、クラウドファンディングを通じて私たちの理念やビジョンを広く共有することができるため、より多くの方々に弊社の取り組みを知っていただく絶好の機会と捉えています。
 
今回の株式投資型クラウドファンディングへの挑戦には、もう一つ理由があります。
 
それは沖縄県の産業振興施策に関係しています。現在、沖縄県ではバイオ関連産業を新産業候補として見据え、バイオスタートアップの推進やバイオスタートアップの人材登用を促す様々な施策を実施している一方で、多くの課題が顕在化してきています。その最たるものが資金繰りです。行政も金融機関やVCを巻き込もうと頑張っているものの、現時点での成果は芳しくないようにみえます。
 
せっかく行政が産業振興施策として大型のものづくり系事業を企画しても、予算確保叶わずこれに参画できないのはもったいない!せっかく、沖縄ならではの資源を生かした面白い研究・技術があるのに軍資金でつまずくのはもったいない! と、私は考えています。
 
由風BIOメディカルは、前回のクラウドファンディング挑戦時に多くの方々にご支援いただき、210名の投資家から3,800万円を超える資金調達に成功しました。さらに今回のクラウドファンディングを、さらなる飛躍を遂げるための第一歩にしたいと考えています。そして、私たちの事例をケーススタディとして沖縄県のスタートアップ企業や沖縄県の産業振興に支援する行政等に共有し、この取り組みを単なる一企業の資金調達ではなく、技術と情熱を持つ県内スタートアップ全てに対し資金調達手段のone of themとして認知を広げ、沖縄の新産業を共に創り上げていく良ききっかけにしたいと考えています。

株式投資型クラウドファンディングを説明する模式図


■中期成長戦略

■体外検査薬開発関連(バイオマテリアル事業)

バイオマテリアル事業では、昨年度までに免疫血清検査薬原料であるナノ粒子1品目の生産検討(研究開発の最終段階)を完了しており、新たに4品目のナノ粒子開発に着手しています。大手企業との取引開始に必須となる品質マネジメントシステムISO9001を導入し、量産に必要な化学品合成工場の設備投資を完了しています。
 
中期計画の中で、新たに着手したナノ粒子4品目も生産検討を完了させるとともに、新規化合物の売買に必須となる法令手続き(化審法の少量新規化合物枠)を進めます。また、ISO9001を新たに整備した化成品工場に適用拡大していきます。さらに、ナノ粒子の新たな出口戦略として、POCT(臨床時即時検査)への適用や研究開発用試薬としての販売を見据えていきます。
 

■再生医療関連事業

再生医療関連事業では、昨年度までに細胞培養加工施設の許認可を取得し、特定細胞加工物(以下、細胞)出荷を開始しています。また、出荷可能な細胞種も1種類から4種類まで拡大し、医療機関や患者さんの多様なニーズに対応可能な体制が整っています。当初、RIKEN-NKT®(NKT細胞標的治療:国立研究開発法人理化学研究所の研究成果であるがん免疫治療)関連の細胞のみを戦略的パイプラインと位置付けていたものを、新たな戦略的パイプラインとして当社独自の次世代PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿療法)であるPCP-FDの研究開発に成功しました。
 
中期計画の中で、2024年11月にPCP-FDを上梓します。また、スズケングループや医療商社との産産連携をさらに進め、国内全域をカバーする販路網・流通網を構築することで、県内外への細胞拡販体制を盤石にしていきます。化粧品製造販売業(許可証取得済)、医薬部品製造販売業(許可証発行待ち)、高度管理医療機器販売業(許可証取得済)を活用し、細胞培養に付随する新たな出口戦略とアライアンス構築を進めます。

■派生事業(品質支援事業)

品質支援事業では、昨年度までに細胞出荷時に必須となる安全性試験の内製化と外販体制を構築しました。
 
中期計画の中で、総合衛生管理の老舗企業である環境衛生薬品(業務提携済)との連携を加速するとともに、品質検査のグローバル基準であるGLPに適合するための投資を完了することで、質の高い顧客層(安全性試験にしっかりお金をかける企業)を中心に、顧客数を拡大していきます。また、迅速安全性試験に関する研究開発を進めます。現在の安全性試験は最大2週間を要し、そのリードタイムの長さが課題になっています。この期間を短縮することができれば再生医療関連事業においても品質支援事業においても強力な事業競争力が生まれます。

■横ぐし活動

バイオマテリアル事業、再生医療関連事業、品質支援事業に横ぐしを通す中期事業戦略として、インフラの最大活用を掲げています。最先端設備と育成してきたスキルアップ人材を当社独自事業のみに充てるのではなく、他社あるいは学術機関の研究開発支援にも充て、新たなビジネス(研究開発行為そのものを切り売りするビジネス)の柱を打ち立てていきます。この横ぐしを通す活動は、主に日立製作所をはじめとする日立グループとの協創関係を深めることで推進していきます。現在、本ビジネスのモデルとして、日立ハイテクサイエンスと迅速無菌検査に関する共同研究を進めている他、ビオメリュー・ジャパンとの共同研究も準備中です。

■中期事業戦略の大方針

これら中期事業戦略を金融機関等に共有すると、「多く取り組み過ぎで大丈夫?」と心配されることがあるのですが、これは「大丈夫」と断言できます。由風BIOメディカルの中期事業戦略立案のポリシーは「小リソースで利益を最大化する」であり、尖ったコア技術と既存インフラを掛け合わせる「同じ技術を異なる出口(市場)へ」「同じインフラで異なる製品(市場)を」という構図を成立させています。

  • いよいよこれまでの投資を刈り取り、利益を上げていくフェーズに移行していきます!

  • 重い研究開発は高付加価値案件と社会性の高い案件に絞っていきます!

  • 新たな設備投資は顧客ニーズと伴走する形で無駄なく高効率に進めていきます!

  • そして、、、IPOをしっかり意識し、バックオフィスを強化して必要な社内外の体制を整えてまいります!


■最後に

私たちの挑戦にご支援いただける皆様には、心より感謝申し上げます。そして、これからも由風BIOメディカルは、社会に必要とされる技術とサービスを提供し続けるため、全力を尽くしてまいります。共に未来を創る一員として、ぜひ私たちと共に歩んでいただければ幸いです。

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