村上春樹「1Q84」を外形的構造から読み解く
村上春樹「1Q84」に関する私的メモ。
Book1,2は、奇数章「青豆の物語」、偶数章「天吾の物語」いずれも天吾が別々に書いた小説であり、後から1章づつ交互に並べ直されたもの、という体裁を取っている。そして異なる物語を、平行して進む1本の小説とする際、そしてBook3の必要性を感じた時点で一部書き直された、という外形的構造を持っている(と考えている)。
「青豆の物語」Book1の第1章から第13章までを書いた段階で、著者である天吾に「空気さなぎ」をリライトする話が舞い込み