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3Dキャラと焦点距離について

3Dキャラモデリングをしているとカメラの知識がビミョーに必要になってきます(´・ω・`)

MAYAだとデフォルトの「焦点距離35mm」のカメラのまま作業を始めてしまいがちですが、これが結構落とし穴だったりするので解説しようと思います(/・ω・)/


画角を決める要素=「センサーサイズ」と「焦点距離」

画角を決める要素としては「焦点距離」「センサーサイズ」の二つがあります。
(UnityだとFOV=視野角だけど、焦点距離とは反比例の値です)

焦点距離はなじみはあると思いますが、センサーサイズって何ぞや(。´・ω・)?
て感じですが、うp主もよくわかっていません(;'∀')

まずMAYAにはセンサーサイズという項目はありませんが、「カメラアパーチャ」というのがそれと同義になります(/・ω・)/ワカリニクインジャ!

見てみると「36mmx24mm」になってると思いますが、これが「フルサイズ」という物で、これ基準の焦点距離のことを「35mm換算」というらしいです。
※他に 「23.5 × 15.6mm」の「APS-Cセンサー」 と一回り小さく、写せる範囲も狭いものもあるらしい…

センサーが大きい分、より広い範囲を明るく、高い表現力で写すことができます

とりあえずMAYAはフルサイズ、では焦点距離の一般的分類は?

まぁMAYAセンサーサイズをいじることはまずないので、焦点距離のお話に戻しましょう。
まずは一般的に「どのシチュエーション」「どのレンズ」を使うのかを整理しましょう(/・ω・)/コレダイジ!


【~8mm=魚眼レンズ】

解説不要ですね( ´艸`)<まず使うことはないw

【8~24mm=超広角レンズ】

風景の撮影や建物の撮影、狭い場所での撮影に適したレンズになり、パースを活かしたダイナミックな写真が撮影できます。

【25mm~35mm=広角】

景色などのスナップ撮影、大人数の集合写真とか、
「対象物が割と近いくせに範囲が広くて大変!」
な時に使うよーなイメージ(´・ω・`)

【50mm程度=標準】

「35mm換算」焦点距離「50~60mm」程度が「人間の視野角」に近似しているので「標準レンズ」と呼ばれる模様(´・ω・`)カメラ初心者はまずこれを買うらしい

だから日常的によくある数人のスナップや町並みなどの撮影では一番使いやすいとのこと!(人間が見てる風景に一番近い)

【85mm~100mm=中望遠】

望遠になってくるとカメラに収まる範囲が狭くなってきます^^
だから数人のスナップ写真とかではなく「一人の被写体のポートレート」とか、「風景写真でも一部分を切り取って撮影したい時」とかに使用する感じみたいです(´・ω・`)

被写界深度も強く利きだす距離なので、対象物を強く意識するレンズってイメージ

【100mm~300mm=望遠】

鉄道写真遠景を撮影するときに使う(´・ω・`)<遠いものを見るための奴

100mmちょいぐらいだと記者会見会場くらいでも使うイメージ!

【400mm~=超望遠】

野鳥の撮影野球やサッカーの試合を撮影するときとか、
「極端に遠いくせに被写体が小っちゃいとき」
とかに使うやつ(/・ω・)/<お高いやつ!

スタジアムのバックスクリーンからだと1000mm(600mmあたりからバズーカって呼ぶらしい)とかも使うらしい( ゚Д゚)

じゃあキャラデザをMAYAに貼る時は?

こっから先はかなり主観・独断・偏見になりますので(ただ経験的に同意してくれるデザイナーは多い)、鵜吞みになされぬよう……m(__)m

キャラデザは人間の視野角で見たものを脳内でイメージしたものだが…

絵師さんは
過去に実際に見たものを思い出して、アレンジしてイラストを描いている
のかなと思います(´・ω・`)

でもゆうて人間は見たものをそのまま記憶していないのかなと思います……

  • 印象に残らない部分は不要なものとして除去したり

  • 盲点とか死角でそもそも見えなかったものとかも勝手に補完

しちゃうみたいな(。´・ω・)?

ちょっとパルミーさんの添削講座の画像をお借りします。。。

皆さんは↓の画像を見て
「それぞれのカメラの焦点距離が何mmか?」
という視点で見てみてください(´・ω・`)

「After(⇒の)」の方がたぶん「実際に見た時のイメージに近い状態」なのかな?と思います

(;^_^A<被写界深度や構図的に「望遠気味の焦点距離100mm前後位」じゃないかなぁと思います!

問題は当然「左側の添削前の状態」ですが。。。

人間は脳内補完した時に「望遠補正(のっぺり化)」させる仮説

さて、こっちですが、、、、なんとなくのっぺりしているイメージがないでしょうか?
厳密にはよくわからんので、個人的な意見ですが

イメージを絵に起こすときは望遠気味に脳内補完される

と勝手に思ってます(´・ω・`)
わかりやすいのが下の図で、

  • 【⇐左側】望遠気味(推定80~90mm):広く見える(回り込み部分が見えやすくなる)

  • 【⇒右側】広角気味(推定50~60mm:狭く見える(シルエットの外側は見えにくくなる)

こう考えると結構しっくりくるんですよね(;^_^A<実際は知らん!

でも上手い人のデッサンと初心者のデッサンを比較しても似たような傾向があるので、意外とこういうことはあるのかも(。´・ω・)?

【結論】特にアニメキャラデザは50~60mmじゃなく90mmとかを想定する

仮に正投影にイメージプレーンを貼り付けるにしても、

絶対に焦点距離35mmのカメラのまま作業しない方がいい

単純に↑の問題もありますが、
「望遠の方が見える情報量が圧倒的に多い」
という理由も実はあったりします💡

そしてノッペリ化現象はリアル系のキャラデザでも同じですが、
やっぱりアニメ系が極端だと感じます(´・ω・`)

  • リアル系:焦点距離80mm程度

  • アニメ系:焦点距離90mm程度

経験的にそんな肌感があります(´・ω・`)<80mmでモデリングするとなんかキャラがのっぺりするなぁ…と感じる……
だれか科学的に解明して!

最後に…

ゆうて誤差ですが、
アニメIPはユーザーが良しあしに対してかなーり敏感
です(;^_^A

製作者はそのタイトルだけに情熱を注いでいるわけではないので熱量がそもそも違うのはしゃーない…

  • なんか印象が違うなぁ…

  • 斜めで見える奥の眼の形状が無理だなぁ

  • ほっぺのふくらみがイラスト通りにならないなぁ

みたいなときは実は
キャラデザの解釈(カメラレンズの解釈)がずれている
ことが結構あるのでどうにもならないときはこういうことも是非考えていただければ~

キャラは一番風当たりがしんどい!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

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