「X Games Chiba 2022」オンライン観戦記
東京五輪で面白かったスポーツを四年に一度見るだけの競技にするのはもったいないということで、見ましたよ「X Games」を!
様々なエクストリームスポーツのトップ選手が世界中から集い、その技を競い合う「X Games」(読み:エックスゲーム(ズ))。この大会は別に予選会があるわけではない。運営に招待された選手のみが参加できるという大乱闘スマッシュブラザーズ方式だ。
計3日間、競技は大きく分けて「スケートボード」「BMX」「MotoX」の3つが行われた。
日本テレビ系列の地上波、BS、CSで放送が行われ、Huluでは全日程が完全配信された。日本語解説・実況つきなので初心者にはありがたい。
前置きはほどほどに、Huluで見た体験を語っていこう。
格好いい
この一言につきる。ただこの4文字だけではせっかく長文OKのnoteがもったいないので、余計な語釈を付けてみよう。
さて、あなたは自転車を乗りこなすことができるだろうか?
私は一応「YES」だが、その答えが揺らいできた。BMX競技に出場した選手たちのパフォーマンスを見ているとそう思ってしまう。
BMX、バイシクルモトクロス。自転車を使ったエクストリームスポーツだ。今大会ではフリースタイルに分類される技を魅せる3種目が行われた。
BMXパークの選手は、すり鉢状のフィールドを走り、跳ぶ。回転軸は全方向で、昔のタイムショックばりに回転する。
BMXストリートの選手は、タイヤじゃなくてタイヤの軸に取り付けられたペグを滑らせて、レールの上をスライドする。
BMXフラットランドの選手は、もはやサドルに座らない。
自転車というマシンが持つポテンシャルをこうも発揮されてしまうと、サドルに座りペダルを漕ぐだけで自転車を乗りこなした気になってる私がおかしく思えてくる。
私はスケートボードには乗ったことがないので「もしかしたら私もイケるかも?」と無謀にも思ってしまうが(難しい技を涼しげにこなす堀米選手を見てると特に)、普段乗ってる自転車なだけにBMXは「これ無理」感が非常に大きい。
格好いい、という言葉を「自分に出来ないことが出来るってすごい」という意味から読み解いたが、私からするとX gamesに出てくる人は皆さんそうである。しかし、X gamesは順位をつける大会であり、難しい。そこを決めるキーワードは「その人にしか出来ない」だ。
順位の決め方
採点はなされているようだが、その点数は開示されず、順位のみが示される。東京五輪ではポイント制だったが、この順位だけ出てくるのがX gamesの文化なのかな?
たしかに数字にすると分かりやすくなるが「その1点の差は何?」と疑問に思うところも出てくる。フィギュアスケートのように、このジャンプは何点、という付け方もできるが、それはオリジナルを追求するXスポーツにはふさわしくない気もする。
X gamesに出てくる人たちは全員凄いが、見てみるとそれぞれ個性があることが素人目に見ても分かる。それが、オリジナル、その人独自のスタイルというものだろう。技の難易度に加え、「その人にしか出来ない」こと、という要素が順位付けの根拠になっていると思う。
まあ点数のことに素人がわーきゃー言ってもしゃーない。
ただ、順位発表の仕方が地味なのはちょっと気になった。大きくテロップとSEを出してほしいと思うのは日本のテレビ番組に毒された故か。
お気に入り
スケートボード女子パークで、開心那選手や手塚まみ選手らが見せた、一旦静止する技。派手に動いている最中に静止を取り入れるのは空手の形やブレイキンにもあるけど、そういうの好き。
スケートボード男子パークで開幕直後に永原悠路選手が斬新なドロップインを見せた。通常のスタート位置にある柵の上に立ってそこから飛ぶ。最初はミスってしまうが、面白かったので審判がノーカウント判定。2回目ではなんとか成功させた。
スケートボード男子バートベストトリックでのギー・クーリ選手のものすごい回転、スケートボード男子ストリートでは堀米選手がやっぱりすごい圧巻のパフォーマンス。
BMXフラットランドについては別に記事を書いたので、それを見てほしい。
次々に競技が始まっていくため、用語を調べる時間もなかったが、素人が見ても面白い大会だった。次はもうちょい知識を溜めてから臨みたい。
大会は3日間行われたが、Huluではそれぞれ終了後28日間は見逃し配信がある。5月20日頃までは見れるので、気になった人は是非。
……とまあ、私はいつもの癖でアスリートの呼称はすべて〇〇選手で固定していたが、彼らはどう呼ばれるのが好みなのだろうか? そこらへんのカルチャーもちょっと理解していきたい。
情報ウォッチ用にインスタのアカウント作るか……。
サムネイル画像はX games Chiba 2022公式サイトから。