文章力で損をしなくなる、3つの美文テクニック
前回の「人生が決まる文章力とは」が微妙に、ほんとに微妙に反響があったので、今回はテクニックを逆接的に書こうと思います。
なので実際の内容としては「文章力で損をする、3つの駄文テクニック」についてですね。
敬語の使い方とか、そういったものは文章力以前の問題なので、自分で学ぶようにしてください。
目次
1.同じ語尾を複数回連続させる
2.冗長表現を使う
3.脳内で黙読して疲れる
1.同じ語尾を複数回連続させる
これは素晴らしい文章を一瞬にして駄文にするテクニック。
逆にここを注意すれば、不用意に駄文を誕生させずに済むわけです。
ひとつの例として、前回の記事中の文章を使用してみましょう。
【文章例】
<ダメな例>
「文字」というものは、日本であれば全ての人が毎日のように目にしますし、さらにはほぼ全ての人が文字と文字を組み合わせた「文章」を目にします。
それはさながら呼吸と同等のレベルで日々の生活に組み込まれて、呼吸と同等のレベルで全ての人が使いこなしています。
ですがそれは呼吸のように、美しい鼻呼吸をしている人もいれば下手くそな口呼吸をする人もいます。
文章力というのは、鼻呼吸ができている人のように自然に身につく人もいれば、後天的に改善しないと身につかない人もいます。
<いい例>
「文字」というものは、日本であれば全ての人が毎日のように目にしますし、さらにはほぼ全ての人が文字と文字を組み合わせた「文章」を目にします。
それはさながら呼吸と同等のレベルで日々の生活に組み込まれ、呼吸と同等のレベルで全ての人が使いこなしているはずです。
ですがそれは呼吸のように、美しい鼻呼吸をしている人もいれば下手くそな口呼吸をする人もいます。
文章力というのは、鼻呼吸ができている人のように自然に身につく人もいれば、後天的に改善しないと身につかない人もいるのが現状です。
【美文が小学生の作文に】
いかがでしょう?
今回のような丁寧表現の文の場合、とくに「ですorます」といった言葉が連続してしまいやすいです。
また「〜た」といった表現を連続使用することも、美文を小学生の作文に変貌させてしまいます。
逆に言えばこういった同じ語尾の連続使用を避けるだけで、ある程度まともな文章になるわけです。
2. 冗長表現を使う
最たる例が「することができる」などの二重表現。
私たちは小中学校で作文の書き方を、高校で小論文を、大学で論文の書き方を学びます。
ですがそこで毎度のこと指示される、悪しき慣習である「最低文字数」。
文量を増やせという暗黙的な教育によって私たちは知らず知らずのうちに、一言で終わる説明をだらだらと引き伸ばし、それっぽく書く技術が身についてしまっています。
【文章例】
<ダメな例>
彼のおかげによって、おかゆを食べることができるくらいまで体調が回復した。
<いい例>
彼のおかげで、おかゆを食べられるまで体調が回復した。
【大事なのは書いたあと】
二重表現は大抵の場合習慣的になっており、ビジネスシーンにおいても散見されます。
また無意識に使用してしまう表現なので、書いている段階では気づきにくいことがほとんどです。
なので重要なのは書いたあと。
読み返すことももちろんですが、一番手っ取り早いのは文章検索機能を使用して「することができる」と検索をかけ、二重表現が文章内に存在しないか確認することでしょう。
その他の冗長表現は回避できませんが、最低限の二重表現はこれで回避、というより修正できます。
3.脳内で黙読して疲れない句読点量
人は文章を読む時、おおよその場合脳内で黙読をしています。
黙読というと音読のように息継ぎを意識しなくてもよさそうですが、実のところそうではないのです。
人は黙読時、脳内で無意識に文章の句読点を参考に「脳内息継ぎ」をしており、それは音読時と同様「読み疲れ」に直結します。
少し言語化が難しいのですが、簡単に言うと「テンポが悪い文章は読むだけで疲れる」ということです。
短文であればそこまで気にならないのですが、長文になればなるほど読み疲れの影響力は文章の完読率に影響します。
【文章例】
<ダメな例>
「文字」というものは、日本であれば全ての人が毎日のように目にしますし、さらにはほぼ全ての人が、文字と文字を組み合わせた「文章」を目にします。
それは、さながら呼吸と同等のレベルで、日々の生活に組み込まれ、呼吸と同等のレベルで、全ての人が使いこなしています。
ですが、それは呼吸のように、美しい鼻呼吸をしている人もいれば、下手くそな口呼吸をする人もいます。
文章力というのは、鼻呼吸ができている人のように自然に身につく人もいれば、後天的に改善しないと身につかない人もいます。
<いい例>
「文字」というものは、日本であれば全ての人が毎日のように目にしますし、さらにはほぼ全ての人が文字と文字を組み合わせた「文章」を目にします。
それはさながら呼吸と同等のレベルで日々の生活に組み込まれ、呼吸と同等のレベルで全ての人が使いこなしているはずです。
ですがそれは呼吸のように、美しい鼻呼吸をしている人もいれば下手くそな口呼吸をする人もいます。
文章力というのは、鼻呼吸ができている人のように自然に身につく人もいれば、後天的に改善しないと身につかない人もいるのが現状です。
【ビジュアルがよくても読まれない】
文章としてのビジュアルはよくても、実際に読んでみると読みづらい、といった文章はたくさんあります。
なんなら書籍で発売されているものの中にも、そういったものが多いのが現状です。
それは編集者の技術が低いのか、文章のビジュアルを意識しているのか私にはわかりません。
ですが少なくとも「読まれる文」を書きたいのであれば、句読点量、位置は読み疲れしにくいようにすることをおすすめします。
【句読点量は黙読で調整しよう】
この読み疲れを回避する最善策は「声に出して読みやすい句読点位置、量にする」ことです。
前回も書きましたが、一度書いた文章を句読点通りに音読してみましょう。
実際に声を出して読んでみると、気持ち悪いほど読みにくい文章だったりしますよ。
【次回はちょっとおもしろい題材だよ!】
この他にも文章のテクニックは、漢字やカタカナの含有量、時間の操作(過去完了、現在進行等)、指示代名詞の使用量などなど、色々なものがあります。
が、その辺を紹介しているとキリがないので飽くまで一般の方が使えるレベルのテクニック、かつ本などに載っていないオリジナリティが高いものを紹介していければと思います(多分調べればあるんだろうけど…)。
というわけで、次回は「平仮名、カンジ、かたかなの使い方」という文を書く予定です。予定ですよ予定。
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